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例え世界が変わっても  作者: パピヨン
第二章 皇国編
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25話 硫黄島の戦い1

硫黄島に敵が上陸しようとしている。

これはすぐに陸海空すべてのトップを集めた作戦会議が始まった。

硫黄島は重要拠点である。そのためおとされるわけにはいかない


「やはり瀬戸際防衛をするべきか」


「いや、それはダメだ。ここはトーチカに引きこもって上陸してきた敵を撃退するべきだ」


「航空機は何機送れる?」


「戦闘機は今120機派遣してる」


とまぁ混乱気味だ。


「まず現在硫黄島には第4師団の3個普通科大隊と1個戦車中隊がいる。さらに硫黄島の航空部隊は少数しかいない。だが硫黄島にいる第1艦隊は今完全な状態でいる。彼らにできるだけ時間を稼いで貰う。その間に第3艦隊と近くにいる中国太平洋艦隊群を呼ぶ。」


中国太平洋艦隊群


空母4隻、ミサイル巡洋艦25隻、駆逐艦50隻、潜水艦多数に強襲揚陸艦その他多数からなる中国主力艦隊である。

練度は非常に高く、日本主力艦隊と同等のレベルである。他にも艦隊はあったが転移により消滅した。


それでも弾がたりない。ミサイルがたりない。

その為海軍技術局にある秘密兵器を投入することにした。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

硫黄島近海


すでに海戦は始まっていた。輸送船含めて敵艦隊およそ3000隻以上。それに対してこちらは40隻ほど。

海戦の始まりは制空戦だ。

敵航空機およそ5000機。それに対してこちらは40機。


「つまり1人125回敵機を落とせばいいんだな」


そう呟く彼は米田 正人

燕のパイロットであり、ドイツの英雄、空の魔王

ハンス=ウルリッヒ・ルーデル

の弟子であり大のアカ嫌いだ。

彼の両親は東京革命の時、混乱に乗じてテロを起こしたテロ組織、日本赤軍に殺されたのだ。彼にとって共産は滅すべき悪であり、その点がルーデルに可愛がられた理由だろう。


「125?いや、さすがに無理だろ。弾がもたねぇ」


「速度が落ちてもいいから弾を詰め込め。これで敵を潰せ」


彼の、第2の空の魔王はここに誕生する。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

硫黄島航空戦。40機で5000機を相手に戦う

無謀に思えるだろうが地上からの対空砲、対空ミサイルによる支援もありかなり善戦していた。特に正人はすでに敵機を68機落としていた。だが敵が多すぎる。

残りの敵機は3000機。

それどころか敵駆逐艦の射程圏内にも入っていた為味方艦隊からの支援は無くなっていた。

艦隊は迫り来る敵艦隊との戦闘になっていた。

第1艦隊は硫黄島から既に離れていた。だがこちらも数隻ほど砲弾の破片により損傷していた。


そして戦闘開始から4時間、11月13日午後1時、ソ連軍は硫黄島に上陸した。

港町はすぐに火の手が上がり、激しい艦砲射撃により硫黄島は地形が変わっていた。だが硫黄島の要塞は艦砲射撃も考慮されている。無論損害はほぼない。



ソ連上陸から2時間後、ようやく増援の航空部隊が到着。

この時すでに敵機は残り1900機ほどまで減っていた。だが制空戦はまだあちらが優勢。こちらは補給のために何度か補給していた。

陸上戦は港町は完全に敵のものとなったものの摺鉢山を中心としたトーチカを前にソ連は攻略出来なかった。いくら突っ込んできても大量の機関銃の前には勝てない。オマケにここは足場が悪く進軍しにくいということもあった。

だが問題は弾薬だ。硫黄島にはかなりの数の弾薬があるがこの消費量だ。もってあと18時間。制限はかけたい。だがかけた途端防衛線が崩壊する。奴らは目の前で人が死んでも動揺することなく突っ込んでくる。それはもはや恐怖だった。


上陸から4時間後、増援の艦隊が到着したものの敵艦隊はあまり減っていなかった。すでに敵駆逐艦50、戦艦19、巡洋艦30、輸送船80沈めるも敵は未だ健在。

敵航空機は1000機を切った。だが敵空母健在の為制空戦は未だ劣勢。

陸上戦は敵が第6防衛線を突破。


戦況は悪化していった。

硫黄島の戦い、長くなりそう

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