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例え世界が変わっても  作者: パピヨン
第二章 皇国編
48/91

旧22話 最悪なルート

段々更新遅れてる気がする

ドニラス帝国


「なに?ついに奴らが動き出しただと?」


先日、ソ連が南方の小国に侵攻した。ソ連はここに転移してから要注意国家として指定されていた。なぜなら1度もどこの国とも友好を結んだ事もなく、反ソ連連合国が返り討ちにあったからだ。

普通なら反ソ連連合国からの難民から情報が得られるものだが何故か難民がこない。

不気味すぎる。その上この侵攻により奴らは我が国と接してしまう。


「すぐに対ソ戦の準備をしろ!だが神聖レミリア帝国(むしども)の侵攻にも注意しとけ!それと皇国と日本との戦争はどうなっている?」


「それが、既に決着がつきました!」

東京決戦のあと、

日本軍は9月1日、皇国南方の軍港、サラエヴォに上陸。

サラエヴォはあのサラエヴォではなく皇国語で南方を支配するという意味だという。


ここから上陸し一気に北進、首都南方に10㌔の都市を陥落させ皇国と講和した。

時は既に10月9日。上陸して1ヶ月で戦争を終わらせた。異常だ。


「義勇軍はどうした?」


「辿り着く前に戦争が終わりましたので現在帰国中です。」


「固ければ良いものでは無いか。高速艦をつくるよう指示しとけ。」



上陸してからは皇国軍の抵抗があまりにも脆弱だった。そのため1ヶ月で皇国を降伏させたのだ。


「ポーランド侵攻か。あれと同じだな」


1939年9月1日

ドイツがポーランドに侵攻し10月1日にソ連と分割占領した。


「山下中将、西方電撃戦の方が正しいでしょ」


ドイツが1940年5月10日、強固なマジノ線を迂回すべくベルギー、オランダ、ルクセンブルクに侵攻しパリへ一気に侵攻した作戦。ほぼ1ヶ月でフランスは降伏したのだ。




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


帝都 参謀本部

ここに1人の男が来ていた。彼の名は結城士郎中佐

陸軍スパイ科の最高責任者であり、陸軍スパイ養成学校の創設者の息子であり、日本最高のスパイを出している者だ。

結城中佐のスパイは世界最強と言える精鋭集団だ。

かつてイギリスやドイツ、アメリカ相手に情報戦で弄び、誤った情報を信じさせるという事をやってのけた。

だが結城中佐の生徒は誰も見た事がなく、名簿も存在しない。さらに表向きの学校は一切使われず、入学試験は難易度が高い。


入学資格は偏差値70以上もしくは記憶力が飛び抜けてよく、

陸軍空挺部隊並の訓練に耐えられるもの

親がいない者に限る

という条件のため入学者はほとんどいない。その為幻の学校と言われているが情報は正確であるため存在しない訳では無い。

ようは、誰も分からないのだ。


今日も結城中佐は得た情報を公開した。

実はすでにスパイは王国の国王側近からソ連情報部まで紛れているという。どうやって交流のないソ連に入れたのか謎だったが。

今回の情報はソ連の動きだった。


曰く、


「ソ連に動きあり!神聖レミリア帝国と不可侵条約を締結!ドニラス帝国侵攻間近!」


さらにソ連の軍事力だった。


ソ連 第1機甲軍団


主力戦車 130万台

装甲車 480万台


第2機甲軍団


軽戦車 480万台

装甲車 500万台


第3機甲軍団


重戦車 40万台

装甲車 500万台


第1集団


歩兵100万


第2~6集団も第1集団と構成は同じ。


この時点でソ連の軍事力が桁違いかよく分かる。オマケにこいつらの技術力は第二次世界大戦末期レベルときた。核を持っている可能性もありおまけに、


徴兵可能な人数は13億人。戦争が起きれば150億人まで増えるという。規格外もいい所


航空機は最低でも12万機

航空魔道士は8万人

駆逐艦合わせた敵艦数はおよそ8900隻


あの時代のアメリカやソ連も真っ青になるレベルだ。

おまけに、敵は航空戦を知っている。それどころか世界大戦を経験しているという。これまでの敵は航空戦も知らないため容易く屠れた。だがあいつは違う。あの国とやり合うには、総動員しかない。さらに絶望的な知らせが来る。


やつらが、通牒を送ってきた。それも、最後通牒だ。


内容は、


我らソビエト社会主義連合国の軍門に降るか滅亡するか?


この通告は、ドニラス帝国やドニラス帝国の友好国全てに送られていた。それ所か、神聖レミリア帝国とその友好国以外の全ての国だった。

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