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例え世界が変わっても  作者: パピヨン
第一章 国家転移
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1話 始まり

2010年、選挙により北条 真吾内閣が誕生した。


「いやー、最近のアメリカの動きが活発ですなー。近隣で危ない国は今やアメリカとオーストラリア、カナダくらいだけど。」


北条首相は、外交官から受け取ったアメリカの軍備や外交をまとめた報告書を読みながら言う。


「北条さん、アメリカは先の大戦で我々に負けたとはいえ、日本、ドイツに次ぐ軍事力を持ってますからね。海軍はドイツより上、日本より下。陸軍は日本より上、ドイツより下、空軍は日本がやや上といったレベル。人口はこっちが上だけど、工業力はアメリカの方が高い。まぁあと2年ほどすれば抜きますが。」


と参謀長、伊達 義輝が答える。


「現在、中華民国とインドは高度経済成長期に突入、急速に発展しており、数年で日本の質以外全ての分野を抜くと思われます。」


東京革命後、民主化した日本は、直接占領してた沢山の地域、中国に中華民国自治区、シベリア地方はアムール自治区、元イギリス領マレーシアはマレーシア自治区、インド独立国はそのまま自治区、フランス領インドシナはベトナム自治区とカンボジア自治区、ラオス自治区、朝鮮半島は韓国自治区として扱い、数ヶ月後にはアジア連邦の構成国として格上げした。


理由は直接統治するよりその土地の人に統治してもらう方が安上がりであり、さらにインフラ整備や企業を呼ぶことにより仕事はふえ、景気は良くなり、親日派が増えるからである。


この政策により、傀儡国ではないのに傀儡国に等しい状態が出来上がりさらにその国の人々は喜んで日本の為に働く。中には反日もいたがそいつらは親日派にボコられていた。親日派が増えれば日本企業がさらに進出し雇用がふえ、景気が良くなり経済は日本が握る。それに気づかず、目先の好景気に踊らされる現地の人は日本のおかげといい、親日派が増える。もちろん、日本に観光として来て、お金を落としていくやつも多い。好循環であった。


「全く、この統治方法を考えたやつはまじで天才だな。経済はこっちが握っているから歯向かえばその国は勝手に崩壊する仕組みか。」


黒岩 統治大臣、ごつい体つきであるこの人はアジア連邦加盟国をまとめている人だ。


その時、突然部屋から音が鳴った。その音は国会全域に鳴り響いた。それとほぼ同時に、外から人が入ってきた。その人は気象庁の人だ。


「地震がきます。予想震源地は、日本全域!揺れるまで、5、4、」


0と言ったのと同時にp派が、数秒後にs派、本震がきた。揺れはそこまで強くなく、体感では震度3くらいだ。この建物は耐震性が高いためこれくらいではビクともしない。ちょっと本が落下したくらいだ

揺れが収まり、


「震源地は何処だ?あと余震への対策を!」


「は。震源地は、ハッキリした訳ではありませんが、日本海、太平洋と日本近海で一斉に地震が発生!震度は4くらいです。ただ、日本全域が揺れたので、かなりの数の負傷者が出ていると思われます。」


黒田が突然立ち上がった。手には電話があった。


「北条さん、現在、アメリカ、ドイツ、インド、中国、ビルマ、タイから連絡が取れなくなった。」


連絡が取れない。という事は核により消滅した可能性が考えられた。現在アメリカと戦争少し手前くらいには仲が悪い。アメリカの核攻撃という線もある。だが、なぜドイツやインドなどと連絡が取れないのか?


「さらに、人工衛星50機中、40機の通信が途絶え、中国など海外に展開していた軍の1部と連絡が取れないと。」


何が起きているのか?内閣は混乱していた。


地震発生から10分後、何が起きているのか理解できなく混乱した政府は、国内の混乱を抑える目的もあり謎の電波障害が発生してることにして安心させようとした。

次回 王国

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