月
ウソとホントの水掛け論
ぐるぐる回って目が回ったまま
冷たい雨が降ってきて
世界が凍っても変わらない
どこにもいないままなのに
心が揺れてぐらぐらだ
波打つ水の底に溜まった
ぐちゃぐちゃのどろどろ
口から生えた赤い木は
僕の喉を突き破った
壊れた舞台を空回りして
割れた床に吸い込まれる歯車
あとがき。
たまにはアクが強いのを描きたくなる。怖いのとか苦しいのとか。あとこういうのかかないと言葉が狭い狭いところに閉じこもっていく。度を超えたらやっぱりこうしちゃうかな。
こんなわかりやすく残酷な言葉は普段は入れないからなぁ。