熊谷、予定をたてる。
やっと書きました。
ふっんぅぅぅう、ふぁぁぁ……
「ん、ここは……? 俺、寝ちまったのか。てか、何で目の前に前切った木があんだ!?」
ど、どういうことだ?こげ太は夢だったのか?それともこれが夢なのか?原始的な確認方法だが、ちょっと口ん中の肉噛んでみるか……
ガブリ!
「--痛ってぇ!感覚がはっきりあるってことは、こげ太は夢だったのか……? そういえば、あんとき感覚がぼんやりしてたな……畜生、もっとモフッときゃよかったぜ……」
ま、そりゃそうだよな。あんなチョロいドラゴン、居るわけねぇもんな………くそう。島を出られると思ったんだがなぁ……
さすがにそこまでテンプレではねぇか。最強のペットと共に異世界生活ってのは楽しそうだったのに……
「はぁ……まあしょうがないよな。一瞬でも楽しい夢を見られたんだ、それだけでも幸せか。元々は自業自得でここに来たんだからな、楽しんでいる暇はあまりない。」
ふむ、少しは冷静に考えることもできるようになってきたな、魂の融合が終わったか? なんにせよ遊びつつしっかりと魔王討伐の計画も練らないといかん。しかしメインは遊ぶ方だぜ!
「俺からV活を奪ったんだ。その程度の遊びは許してもらうぜ?」
さて、今までは楽観的になりすぎていて立てていなかったこれからの予定つでも立てるか?今も結構楽観的だがな。
少し面倒だが、今やらないと後がもっと面倒になる。ゆっくりと暮らすためには忙しく動くことも必要だ。
「さて、そうと決まれば--Gフォン、メモシステム起動」
--はい。メモシステムを起動します。……起動しました。
半透明なボード状のGフォンが目の前に広がる。
さて、さっさと予定を決めるかねぇ。時間は有限、神といってもそれは同じだからな。ましてや今は寿命というタイムリミットがある、それをだらける為に使うために急がなければ。
「まず、魔王の討伐は絶対だ。他には、観光とかか?いつもは気軽に天界から出る訳にはいかんからな。あれでも出るための手続きが簡単な方って、本当に昇進せんでよかったなぁ……」
っと、昔を振り返ってる暇はねぇ。さっさと予定決めて実験とかせんといかん。
「おし、書くか。とはいえまだほぼ何も決まってないからな、しゃしゃっと書こう」
タイトル: 予定
1.移動手段獲得
2.金稼ぎ(トネリ捜索やらのため)
3.トネリ捜索
4.合流
5.観光(時間があれば)
6.魔王討伐
7.天界に帰還
「うし、とりあえずこれで良いか。じゃ、保存っと。」
--保存中……保存完了。
よし、予定は立てた。次は移動手段の実験だな。
「まずは俺にまだ神力があるかの確認だ。神力があれば収納してある趣味で作ったガラクタ達を動かせる。使えるものもあるし、動かせたらいいんだがな……」
とりあえず、一旦小屋に戻っていろいろ試すか。こげ太が夢だったのは残念だが、これはこれで楽しいしいいか!
ここまで読んでくださって、ありがとうございます。
こげ太はなんかテンプレ感溢れるドラゴンだったので、よくある夢オチで消されました(笑)
よく考えたらこれで一章完は短いですからね、もうちょっと続きます。
もうここまで予定変えたら、もう一回ぐらい大丈夫だろう的な軽い考えです(笑)