四階の窓
チョウタンペンハニガテデス
学校の四階に小さな窓がある。
でも入る扉がない。あるのは壁だけだ。
窓は閉ざされている。
けれどもどこからか腐臭が漂ってくる。
あの窓の中からに違いないと誰かが言う。みんなが言う。
僕もそうだと思う。
だから確かめに行こう。
長い梯子を掛けて窓の所まで登る。腐臭がひどい。我慢して窓を開ける。
……。
中は壊れかけのトイレだった。
全てが証明された。臭いも全て何もかも。僕は窓を閉じようとする。
その瞬間頭を捕まれ中へ引きずり込まれた。
痩せこけた手。垢まみれの腕、そして首に冷たい物が走る、意識が消える。
何一つわからなかった。
ただこれだけはわかる。
ここはまた腐臭を発し続け。
僕みたいな生徒をおびき寄せるのだと言うことを。
タノシンデイタダケマシタカ?