ばれた
「向日葵様!!おはようございます!」
「おはよう。」
「いやぁ~今日もカワイイよな向日葵様。」
私の名前は黒川向日葵。
まぁ。この学校では、美女っていわれてて、優しくて、…みたいな感じ。
「向日葵様。今日もカワイイですね。」
「そんなことないわ。でも、ありがとう。」
ニコッと笑うだけで男って落ちるのよね。
ほんとに単純な奴。
「おはよっ。向日葵。今日も大変ね。」
「ううん。そんなことないよ。」
私に話しかけてきたのは上村真理。
私のほんとの顔を知っているただ一人の親友。
もちろん今は、みんなを欺いているところ。
みんなほんとバカ。私の裏の顔を知らず、告白とか、親衛隊とか作っちゃって。
まぁ。私も楽しいから、このキャラを演じているんだけれど。
「今日、放課後親衛隊たちがパーティーするらしいよ。」
真理が親衛隊たちを睨みながら、言った。
「だるいから、私は行かないよ。」
「でも、来なかったら、評判下がるよ?」
「大丈夫。ちゃんと考えてるから。」
私はその考えを真理に話した。
「向日葵ったら恐いなぁ。まぁばれないようにね。」
「うん。わかってる。」
ここでチャイムが鳴ったので、私たちは、席に着いた。
それから放課後がやってきた。
私は作戦にうつる。
「真理。頼んだよ。」
「はいはい。早くいきなって親衛隊が来ちゃうよ?」
「ありがと!また明日。」
私は急ぎ足で保健室に着いた。
先生がいない…
まぁいいや。寝てよう。
スイッチがOFFになった。
「ったく。パーティー毎日してどんだけ金使ってんだっつーの。
ほんとにうざい。」
といった瞬間カーテンが空いた。
「誰?」
その男の人は笑いながら言った。
「お前、じつはそういうキャラなんだなw」
「ち、違うわ!!そうじゃなくてそれは、その。。。」
また男は笑い出した。
「俺、晴翔。飯田晴翔っていう。
それでさっきのはお前の本当の顔なわけ?」
「・・・・」
私は人生最大のピンチになってます。しかもこいつは学校1と言われるイケメン。名前は…知らないけど。
このまま言って、こいつが全校で発表したら私のプライドがぐちゃぐちゃになる。でも、もうばれてるし言うか…
「そう。私の本当の顔はこれよ。どう?幻滅した?」
「いや、俺と付き合って。」
・・・・はぁ!?
初対面で急に付き合ってって…なんなの!?
「…」
私が何も話さないでいると、
「付き合ってくれたら、この裏の顔みんなには言わないよ。」
「ほ、ほんとに…?」
「うんほんと。」
晴翔の目を見てたら、嘘つくような目じゃなかった。
しょうがない。プライドを守るため。
「うん。付きあお。」
「交渉成立ってわけね。じゃよろしく。向日葵さん?」
そういうと晴翔は保健室から出て行った。
今日は私もそのまま帰った。
この話は、5話くらいで完結予定です(*^^)v
どうぞよろしくお願いします<(_ _)>