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愛の想いよまた届け  作者: あいあい


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1/2

終わり

初めて書いてみたので所々変なとことか誤字脱字とかあるかもですが楽しんで読んでくれたら嬉しいです!

私の名前は咲希、木城(きじょう) 咲希(さき)

高校2年、華の17歳だ。


「咲希ー!今日放課後カラオケ行こ!!」

「メンバーは私と朋美だよ〜」


この2人は私の友達の朋美(ともみ)紗耶香(さやか)、私の親友だ。


「うんいいよ〜。今日はバイトもないし、駅前のカラオケだよね?」


「そうそう!放課後皆でお菓子買ってからフリータイムで歌いまくる!!」


「今日は金曜だし、オールで歌いまくっちゃおーよ〜!」


紗耶香と朋美は陽気で私が好きな性格をしている。あいつと違って。


3人で並んで廊下を歩いていると、人と肩がぶつかってしまった。


「あ、すいません」


その私とぶつかった男、清潔感のない伸びた髪、陰気な声に猫背。……私の幼馴染の藤原(ふじわら) 健太(けんた)、私の好きだった相手だ。


「チッ、ちゃんと前見て歩きなよ」


健太は「すみません」と言い残してスタスタと小走りで去っていった。


「ねえねえ、咲希ちゃんと藤原君って幼馴染なんでしょ?藤原君って昔からずっとあーゆう陰キャだったの?」


健太と私は幼馴染だ。保育園から小学校中学校ときて、高校も同じ。私は昔、毎日のように健太と遊びよくお互いの家を生き来し、最高の親友だった。………そして健太のことが好きだった。


あれは、小学生の頃


私は、虐められていた。


「あはは〜!咲希ちゃんの机きたな〜い!!」

「土まみれじゃん!よくこんな机で授業受けれるね」

「うぅ…なんで……こんなことするの」

「は?なにあんた。咲希のくせに泣いてんの?」

「うわ!床に涙落ちた!汚い!」

「咲希菌が落ちたぞー!あそこ通ったら皆死ぬよ!」


机を汚され、涙を菌扱い、殴られたり髪を引っ張られたりの暴力もあった。先生に相談したけど、先生は自分のクラスでの問題事を面倒臭がったのか、私の話はほとんど聞かずに見て見ぬふり。


それを、健太が助けてくれた。

放課後の体育館裏。先生達もほとんどこない場所、言うなれば虐めの穴場スポット。


「ゆあちゃん、咲希ちゃんの腕抑えてて」

「は〜い」

「やめて、やめてよぉ」

「うっざ、反抗する気なの?咲希のくせに生意気っ!!」


腹を殴られる。小学生のパンチとはいえ、私の体も小学生、胃を圧迫され、腕を抑えられているせいで衝撃を逃がすこともできない。ただ、殴られ続けるだけ。そこに


「おい、お前ら何やってんだよ!!」


その時、私は思った。吊り橋効果みたいなものによるものかもしれない、だとしても、その時私はこう思った。


ああ、私……この人が好きだ。


中学生までの健太は明るくて、カッコよくて本当に好きだった。好きで好きで、結婚だってしたかった。なのに健太は、高校生になってから、急に暗くなった。


それ以降私は健太に幻滅した。嫌いになった。なんで?どうして?昔の明るい健太はどこにいったの?なんで……


私は何度か、今と昔の健太を重ねてしまう。その度に、昔とのギャップにイライラしてしまい、そのうち素っ気ない態度をとり遠ざけ、嫌悪感を取り繕って接することもなくなった。


3人で廊下を歩きながら、朋美の質問に答える

 

「昔は別に陰キャじゃなかったけど、高校から急にあんなキャラになってんだよね。ほんと気持ち悪い」


笑い混じりに「咲希ちゃん幼馴染なのに言い過ぎじゃない〜?」

「朋美の言う通りだよ〜?幼馴染なんだしもっと仲良くしてあげればいいのに。」


「は?なんで私がアイツに?無理無理あんな陰キャと仲良くなんて空から豚の雨が降ってくることくらいありえないわよ。」


「それはさすがに大袈裟すぎ!!だけどまあ確かにあんなに暗いと仲良くしようとしてもできないレベルだよね~」




そんなこんなで、私達は話ながらカラオケに行き、結局23時に解散となった。


家に着きソファに倒れこむ

「あ〜楽しかった〜!!けど喉死んだ……は〜、今日はもう風呂入って寝よ。」


シャワーを浴び、風呂を上がり、化粧水を付けてパックをしてドライヤー。そして、スマホを見ると、LINEが届いていた。相手は……健太


「は?なんでコイツが、えっと、なんてきてんの」


LINEのメッセージを読む

「来週の月曜、話たいことあるから放課後教室に残っててくれない?……ってなにこいつキモ。無視でいいわ別に」


………………

返事をする

「つまんない話だったら殺すから。」


ちっ、なんなのよ急に話があるなんて。

「あーもう!!気になって寝れないじゃない!!」


そして、月曜日の放課後


教室は帰り支度をしている生徒がまだ数人いる。そして健太は自席に座って勉強をしている。

そして、他の生徒が全て教室から出ていき、2人きりの空間ができる。


健太の席に近づいて

「ねえ、話ってなんなの?私早く帰りたいんだけど」


数秒の沈黙、そして健太がやっと口を開く

「前から隠してたことがあるんだよね。ほんとは隠し通したかったけど……やっぱ咲希には言っときたくなってさ」


久しぶりに、名前で呼ばれた。それにこの声、普段の陰気な声じゃない……まるで、昔みたいな明るい……

「……なに」


「おれ、後1年くらいで死ぬんだよね。不治の病ってやつ」


時間が止まった。いや、本当に止まった訳ではないが、少なくとも咲希の中では確かに止まった。その言葉の意味を咀嚼し飲み込むのに、体感では10分使った。


「は?」


健太は咲希の困惑に満ちた声を気にする素振りを見せることなく、新たな言葉を投げる


「咲希は暗い人とか嫌いでしょ?だから、おれが死んだりしても悲しんで欲しくないから嫌われようと思って暗くしてたけど……やっぱ中々続けれなかったわ」


その声には、普段みたいな陰キャの声音も雰囲気も混じっていない、私が好きだった健太の喋り方だった。

ああ、今気づいた。私は健太を嫌いになってなかったんだ。暗い健太が嫌いなだけで、健太のことは、まだ好きだったんだ。


「……バカじゃないの」


健太はたはーと笑い

「だよね~。おれも自分でバカだと思うわ。せっかく今まで嫌われるように努力してきてたのに、結局言っちゃったわ。まあ、言いたかったことはそれだけだからさ、じゃあね。」


健太は席を立ち、荷物をカバンに詰めて去ろうとする。私はその健太の腕を、無意識に掴んでいた。

「……待ってよ、待って。」


腕を掴む指先だけが微かに震えていた。


「それだけって……それだけってなに。なんで笑ってんの。なんでそんな普通にしてんの……。」


健太は振り返らない。振り返れなかったのか、それとも振り返る必要がなかったのか。掴まれた腕越しに、健太の体温だけが確かに伝わっていた。



数秒の沈黙のあと、咲希が口を開く。声は低く、抑えるように。


「私に嫌われようとしてたって……じゃあ、あの気持ち悪い感じも全部わざとだったわけ。」


鼻をすする音が一度だけ混じった。


「……私さ、あの頃のアンタのことかっこいいって思ってた。私の事、守ってくれて。だから好きだった。でも高校入って変わって、幻滅して、それで……。」


言葉が詰まる。腕を握る力がきつくなる。


「それが全部、私のためだったって……ずるいよ。そんなの……。」


自分でも抑えきれない感情が、言うつもりの無かった言葉が、腹の底から喉を通り、滝のように流れ出てしまった。


「ごめん。……まあ、全部おれの自己満だったってことだし、忘れてよ。今日のことも昔のことも。……な?」


腕から手を離した。


離した手がそのまま力なく落ちていく


パタ、と咲希の手の甲が自分の太ももに当たる乾いた音だけが響いた。


顔を上げた。目が赤い。泣いてはいない、けれどその一歩手前の、ぎりぎり堪えている顔だった。


「忘れられるわけないでしょ。」


静かに、でもはっきりと。


「1年だよ。後たったの1年で死ぬとか、嫌われようとしてたとか……そんなの聞かされて忘れろって?ふざけんな、ふざけんなよ……」


唇を噛む。


「自己満って言うなら……最後まで自己満でいてよ。なんで今さら私に言うわけ。隠し通せばよかったじゃん。」



最後の一言は怒りなのか懇願なのか、私自身にもわからない。

夕日はもうほとんど沈みかけていて、教室は薄暗い茜色と藍色の境目にあった。


「なにも反論できねーや。……でもなんか、ひょーかにだけはやっぱ言っときたいなって思った。それだけかな」


その言葉を聞いて、咲希は一瞬きつく目を瞑った。それから、ぽつりと呟く。


「……ずるい。」



そこには今まで咲希が健太にぶつけてきたどんな罵倒よりも多くの感情が詰まっていた。怒り、悲しみ、戸惑い、そして——まだ消えていない、あの頃と同じ気持ち。


「帰んないで。」


小さい声だった。命令でも懇願でもなく、ただ零れ落ちたような、本音。


「残りの1年、全部、全部全部全部、私に頂戴」

















































初めて書いてみたので所々変なとことか誤字脱字とかあるかもですが楽しんで読んでくれたら嬉しいです!

完全自己満作品なので次の投稿はいつになるか分かんないです!

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