第67話 なぜ?
これで落ちていくナハシュリエルを見るのは二度目だ。翼は爆発によって傷付き、左肩より先はなく、全身が所々焦げている。
地面に横たわるナハの横に私は降り立つ。
「…本当は……」
ナハは今にも消えそうな声で語り出す。
「本当はもう私の主人は……いないんです」
「……?」
どういう…事だ?ナハの主人が、アルフィナ様が……いない???
「私の主人は…レベリオの主人、ミリシア様を殺させた神を探している途中で何者かに殺されました……。」
「主人が死んだ直後、私に貴方を殺すよう命令が下りました。恐らく、恐らく……ミリシア様や私の主人を殺させた神は……、、、、、です。」
ナハの言葉にノイズがかかる。
「……今、なんて…?」
そう聞き返しても返事が返ってくることは無い。
「もう死んでいるようじゃ」
いつの間にか隣に来ていた葛葉にそう言われ、ナハの目に色が無い事に気付く。
「なぜミリシア様は殺された?」、心の中にずっとある疑問がさらに強くなる。
……なぜ殺された?
……何のために?
……どうして?
……なぜ?なぜ?なぜ?なぜ?なぜ?なぜ?なぜ?なぜ?
…………なぜ?
なぜアルフィナ様も殺された?ナハシュリエルも神界から追い出される様に私の元に送られた。
……我々の存在が"何か"の邪魔だった?
……分からない。いくら考えても分からない。
ただ一つ言えるだけ分かる事がある。
私から居場所を奪い、友を奪い、主を奪った"それ"がどれだけ大事な物だろうと、どれだけ大事な事だろうと。
……たとえ相手が世界だろうと、それは敵だ。
私は邪魔をする物全てに反逆し、ミリシア様が死ななければならなかった理由。殺した犯人を見つけ出して復讐する。
「……連、これからどうするのじゃ?」
私は……俺は翼を仕舞う。
「取り敢えず目の前のこいつらをどうにかするか……」
目の前にはそこそこ大きい白蛇が複数体。完全に存在を忘れていた。
見た感じ仲良く……とはいかなそうだ。
「そうじゃな、火行術・火遁」
「聖光・連弾」
飛びかかってくる白蛇達を次々と貫き、燃やしていく。
「お前で最後だ」
俺は最後に飛びかかって来た白蛇を貫く。
レベリオ
種族⋮天使
レベル⋮第2位階(智天使)
年齢⋮???
属性⋮聖
能力⋮反逆者
スキル⋮聖光・狙貫、連弾、裂爆(x)、飛行(x)、聖盾(x)、




