第66話 信念
※レベリオの口調が敬語に変わるのは本気を出している時です
俺は聖光を構えて亀裂の中心にいるナハめがけて突っ込む。
あともう少しで手が届くというところで目の前に亀裂が走り、この手がナハに触れることはない。もう一度、反逆者を使えばこの世界の消滅を防ぐ事ができる。
……仕方ない
……仕方がないですね
私も本気で相手をするしかない……
「反逆者」
能力を発動させるとたちまち亀裂が消えていく。どうやらちゃんと「世界の消失」に"反逆"できたらしい。
だが、おかしい……。私がこうすることは分かっていたはず。もしや、何か他に策があって攻撃してきたんじゃ……
背後に気配を感じ、後側に聖盾を出現させる。
パリンッと聖盾が割れる音がするのと同時に私は前に飛ぶ。さっきまで目の前にいたはずのナハに後ろを取られていた。
「おかしいですね……完全に気配を"抹消"したはずなんですが……」
私の能力は1日一回しか使えず、攻撃というより防御に向いている。それに対してナハの「抹消」は特に制限もなく、技も多種多様で攻撃向きだ。
勝つ鍵となるのは速度。ナハが能力を発動させるより速く制圧すれば良い。単純だが、そう簡単にできることではない。
「聖光・連弾」
次々と私の右手から放たれる聖光をナハは抹消弾で打ち消すが、こちらの弾数の方が多いようだ。次第にナハが後退していく。
私はすかさず左手で聖光・狙貫をナハの頭に向けて放つ。
ビュンッ
聖光はナハの頭……ではなく左肩を貫き、ナハの左腕はちぎれる。
「……大丈夫ですか?」
私の言葉にナハは微笑み答える。
「……この程度なんともありません!」
ナハはそう言っているが既に相当キツイはず。ナハの能力は確かになんの制限もないが、抹消する度に体力を相当持っていかれるらしい。
ナハは血が溢れ出る左肩を押さえながら抹消盾を発動させて私の聖光を全て受けきる。
私の猛攻にナハは抹消を使い、体力をどんどん削られていく。
……このまま行けば…ナハは死ぬ。
今更躊躇う事はない。これは私達の主人を……信念を懸けた戦いだ。手を抜く必要はない。たとえ相手が友であろうとなんだろうと。
私は覚悟を決めてナハに近づく。先程までの猛攻で疲弊していたナハは抹消盾を発動させることができない。
「聖光・裂爆」
ナハは至近距離で爆発をくらい、空から再び落ちて行く。
レベリオ
種族⋮天使
レベル⋮第2位階(智天使)
年齢⋮???
属性⋮聖
能力⋮反逆者
スキル⋮聖光・狙貫、連弾、裂爆(x)、飛行(x)、聖盾(x)、




