第64話 再び
今回の話は「第62話 大蛇」の続きです
「仲間を助けるじゃと?」
最初に沈黙を破ったのは葛葉であった。
「……着いてくれば分かる」
俺達二人は大蛇・禍津の後を追って歩き、木が少なく開けた場所に出た。
「ここは……?」
俺が聞くと禍津はある一方向を見つめる。最初そこには捻れた木々と濃い霧しかなかったが、徐々に"それ"が姿を現す。
それは紛れもなく大蛇だった。禍津程大きくはないが、禍津と同じように白い鱗の蛇が四、五匹いる。
「あれは私の仲間の大蛇達。今は奴に操られているがな……。」
確かにあの大蛇達がこちらに向けている目には違和感がある。迷樹海に来る道中にいた妖達と似ている。
そして、奴……奴とは誰だ?この旅に出てから奴という存在を聞くのは二度目だ。
「奴?……奴とは誰なんじゃ?」
葛葉の問いに禍津は少し考える素振りを見せてから濃い霧で覆われた空を見上げて語り出す。
「……あれは確か…8日程前の夜の事だった。私とそこにいる仲間達がここで先程の鹿を喰らっていると空から奴が降りてきたのだ。」
「奴は顔から足先までを覆い隠す程大きな白く美しい布を被っていて、顔は見えなかった。だが、私達に話しかけきたので性別はすぐに分かった。」
「奴はその低く勇ましい声で私達にこう言ったのだ。『戦え』とな……その声を聞いた仲間達は何故かおかしくなってしまい、今はこうして距離を置かないと仲間達に襲われてしまう。」
精神攻撃、洗脳、支配能力……考えられる要素はいくつもあるが、ただの妖が数百の妖や主レベルの妖を操る事ができるとは思えない。やはり"奴"の正体は……神か天使だろう。
「ならば何故お主はなんともないんじゃ?」
確かに……禍津だけなんの影響もないのはおかしい。精神攻撃等に耐性があったのか?
「…………」
禍津は急に黙り込む。
俺はあることに気付く。天使、神、精神攻撃、大蛇……分かりやすいと言えば分かりやすい。もし俺の考察が合っているのなら葛葉も俺も危ない。
「……お前は誰なんだ禍津…いや、聞くまでもないかもな。」
大蛇がニヤリと笑うと大蛇の背中から純白の翼が生えてくる。どうやら考えは的中していたらしい。まさか……まさか、生きていたとは。
レベリオ
種族⋮天使
レベル⋮第2位階(智天使)
年齢⋮???
属性⋮聖
能力⋮反逆者
スキル⋮聖光・狙貫、連弾、裂爆(x)、飛行(x)、聖盾(x)、




