第57話 二童子
「……力比べ?」
「うむ、そうだ!力比べだ!」
そう言われ、俺は葛葉が待っている外まで案内される。
「どうじゃった?」
「なんか力比べすることになった」
「む~?まぁやつらは力比べが好きじゃからのう……」
鬼王が足で三本の線を土に引く。
「線を越えたら負け、左の線が我輩で右の線が貴殿のだ!」
要は相撲みたいな感じか?今は天使の体だし相当怪力なはずだ。負けないと信じたいが……
「では、両者見合って~~」
俺と鬼王が中心の線より一歩手前で見合う。
「始め!」
鬼王は腰を低くしながら突進してきた。特にルール説明もされてないが相手側の線まで押し出せば良いのだろう。簡単で助かる。
俺は鬼王の手を掴み、押す。
すると鬼王は一気に線の一歩手前まで押し返される。
「貴殿、中々やるな」
「あんたこそ。今のでやられてくれればよかったんだが……」
今度は俺が腰を低くした状態で中心の線を超えて鬼王を押し出しに行く。鬼王は中々動かない。どれだけ押し出してもビクともしない。
両者一歩も譲らぬ押し合いが続いたが、ついに俺の一押しが鬼王を線の後ろまで押し出す。
「中々よい力比べであった!それで?要件を聞こう。」
俺は今までの事を簡潔に話した。
「ならば協力してやってもよいが……我輩はここを動くわけにはいかぬ、だから二童子を派遣しよう。来い!羅童、夜童。」
「「ハッ!鬼王様。」」
現れたのは刀を腰に携えている背が高く痩せている赤色の鬼と弓を背中に背負った同じく背が高く太った青色の鬼。
「こやつらは我ら鬼の一族の中でも特に刀と弓矢の扱いに秀でている者達だ。必ず役に立つであろう」
「鬼王殿ありがとう!では下で牙王が待っているので行きましょう。二童子の羅童さん、夜童さん。」
つい敬語になってしまった……まぁどちらも背が高く少し圧を感じる。まぁ助っ人を得られただけ今回は良かっただろう。
「ヤット来タカ、我ヲ待タセオッテ」
「牙王、この二人も乗せれるか?」
「フッ、我ヲ舐メルデナイ」
こうして俺達は鬼王から二童子を借りることに成功し、妖の国にその日の内に帰ることができた。
レベリオ
種族⋮天使
レベル⋮第2位階(智天使)
年齢⋮???
属性⋮聖
能力⋮反逆者
スキル⋮聖光・狙貫、連弾、裂爆(x)、飛行(x)、聖盾(x)、




