第56話 力比べ
~~翌日~~
「じゃあそろそろ行こうか!鬼王の元へ。」
「了解じゃ、」
「任セロ!」
俺と葛葉は牙王の背中に乗る。流石に500年以上生きている狼なだけあって背中は広く、二人で乗っても窮屈に感じない。
牙王は昨日、葛葉が言っていた方角へ走り出す。実は昨日三人で話し合って牙王に乗っていくのが一番速いという話になった。
「この速さなら1日で着けそうじゃな」
牙王と俺達はそれから丸1日進み、目的の洞窟がある山に着いた。
「ここが鬼王がいる山か……」
目の前にそびえたつのは山というよりは岩山に近い。辺り一面灰色だ。
「それで葛葉、鬼王がいる洞窟はどこにあるんだ?」
「昔と変わって無ければこの山を登った中腹にあるはずじゃ」
中腹……結構登るな。俺や葛葉は飛べばいいが牙王はどうするんだ?
「牙王はここで留守番?じゃな」
「マ、待テ我モ…」
牙王が言いきる前に俺は翼を広げ、葛葉は仙術を使って一気に岩山の中腹まで飛ぶ。
「牙王はよかったのか?絶対登ってくると思うが……」
「その時はその時じゃ」
「それもそうだな」
「む!見えてきたのう」
目の前には巨大な洞窟と槍を持った二体の鬼。頭からは角が生え、くちからは牙が飛び出し、鬼のパンツを履いてるわけではなかったが……目の前にいるのはまさしく鬼だ。
葛葉と俺が洞窟の前に降り立つとすぐさま鬼達は槍をこちらに向けてきた。
「鬼王に会いに来ただけじゃ」
「本当か?」
「狐など信じられん」
鬼達に阻まれていると葛葉が耳打ちをしてきた。
「わらわ達狐はよく嘘をつくから嘘が嫌いな鬼から嫌われておるんじゃ」
「……そうか、なら俺が行こう」
「おい、お前ら俺は通ってもいいだろ?」
「お前は狐じゃないからいいだろう」
鬼の片方にそう言われ、洞窟の奥に案内される。中は結構広く、30体程の鬼が力比べや酒飲みをしていた。
俺はさらに奥に案内される。
俺は思わず息を呑む。なにせ目の前には石でできた椅子に座った鬼がいた。先ほどまでの鬼達とは比べ物にならないほど大きな。
「貴殿が我輩に会いたいという客人か?」
「ああ、俺だ」
圧がすごい。少しこの世界の妖を舐めていた。思ったよりかは強そうだ。
「早速だが外で力比べをしようぞ」
「……はい?」
レベリオ
種族⋮天使
レベル⋮第2位階(智天使)
年齢⋮???
属性⋮聖
能力⋮反逆者
スキル⋮聖光・狙貫、連弾、裂爆(x)、飛行(x)、聖盾(x)、




