第54話 仲間の死
ナハの死体は残っていなかった。恐らく他の天使が回収したのだ。私が気付いていないだけで他にも何体か潜伏しているのだろう。
俺は皆の所に戻って宴会を楽しんでいる。
「デ、連ヨ。先ノ爆発ハ結局何ダッタノダ?」
「そうじゃ、そうじゃ!あれは何だったのじゃ?わらわ達は気になってしょうがないぞ!」
俺が戦っている間にどんだけ酒飲んだんだ?牙王と葛葉の顔は真っ赤になっており完全に酔ってしまっている。今何があったのか話しても恐らく理解できないだろう。
「……明日話すよ」
「……そうか、ならお主も酒を飲むのじゃ!」
「モット酒ヲ持ッテコイ!」
そういえば八咫烏達が足りない気がするな……
「おい、葛葉。八咫烏達は?」
「む?八咫烏共は逃げた敵の参謀を追うとか言っておったぞ?」
敵の参謀……確か掌陰とかいうやつが逃げたんだったな。惨龍の正体がナハシュリエルだった以上掌陰が天使の可能性も否定できない。俺も追うか。
俺は再び翼を広げて八咫烏達が向かった白滅ノ砦方面へ向かう。道中は封魔師や人間の兵士の骸が素の地面を覆い隠していた。
遠くに馬に乗っている人間とそれを追う八咫烏達を見つけ、全速力でそちらに向かおうとする。
ピカァン
馬に乗っていた人間が突如発光し視界を奪われる。
「おい、八咫烏!下がれ!」
嫌な予感。俺の嫌な予感はいつも当たる。
あの人間がいた場所を中心に爆発が起き、敵幹部・掌陰の追跡をしていた八咫烏六名が死んだ。跡形もなく消し飛んだ。
旧友の次は新たな仲間まで失うことになるとは……さらに六名の内の一人は我が妖の国の幹部であり、八咫烏長老の玄翁。
この惨事を宴会をしていた皆が知ったのは次の日の朝のことである。
あの発光の仕方、爆発からしてナハと同じ。
……ならば"中身"がどこかにいるはずだ。
玄翁、お前の仇も必ず捕ろう。
だが、一人でこれからも天使や神からの刺客に耐え続けるのは正直無理だ。
だからといって天使と同等に戦えるのは牙王と葛葉ぐらいだし……
そういえば四大厄災とやらがまだ三体いたな。
そいつらなら天使達と対等に戦えるかもしれない!
今度葛葉に聞いて三体に協力要請してみるのもありだな。
レベリオ
種族⋮天使
レベル⋮第2位階(智天使)
年齢⋮???
属性⋮聖
能力⋮反逆者
スキル⋮聖光・狙貫、連弾、裂爆(x)、飛行(x)、聖盾(x)、




