第53話 本気
病が治りつつあるので新話投稿します
ナハの指から放たれる抹消弾は百、いや千は越えていた。さらに先ほどまでの抹消弾とは明らかに速さも違う。
これがナハの、ナハシュリエルの本気か。
相手が私の言葉に応えてくれたのだ。私も己の能力を使用し"本気"でやるのが道理というものだろう。
「ナハ、私はお前の"抹消"に全力で反逆しよう!」
能力を発動させるとわたしの目の前まで迫ってきていた千を越える抹消弾は全て消えてしまった。
「フ、フフ。レベリオ、なんですか?そのイカれた能力は……」
「……まぁそうですね、確かにイカれている。ですが、貴方を倒すにはこれくらいのイカれ具合が丁度良いでしょう!」
私の能力・反逆者は私が反逆を宣言した物や事象から一切影響を受けることがないというイカれ能力だ。一応制約もある。
1,一つ何かに反逆している間は他の事には反逆できない。
2,反逆したことによって起きた効果は1日間は必ず持続される。(要するに1日一つしか反逆できない。)
3,反逆する事ができる対象は見たことがあるもののみであり、不特定多数に当てはまるものはなし(例えば"人間"自体を否定することはできないが、特定の人間一人だけを否定することは可能)。
「何度消されようとも作り直せば良いだけのことです!」
ナハは私の能力を知らない。そもそも私の能力を知っている者はミリシア様を含めて数人しかいない。
「ナハ、本気で殺り合おうと言った矢先に悪いとは思ってますが……今から貴方の攻撃が私に届くことも貴方が私の攻撃を防ぐこともできません。」
「……?」
疑問を抱くのは当たり前だ。何せナハは今まで主人の邪魔をするものを全て抹消してきた。そんな自分の能力が効かないとなったら驚くだろう。
「ナハ、静かに眠りなさい。聖光・狙貫」
ナハは抹消盾を発動させた。
だが、聖なる光は盾をもろともせずナハシュリエルの胸を貫いた。
地面に落ちていくナハは最後に何か言っていたが遠すぎて聞こえなかった。恐らく「アルフィナ様」だと思うが……
レベリオ
種族⋮天使
レベル⋮第2位階(智天使)
年齢⋮???
属性⋮聖
能力⋮反逆者
スキル⋮聖光・狙貫、連弾、裂爆(x)、飛行(x)、聖盾(x)、




