第51話 智天使
第三章スタートです
「皆、今夜は勝利を祝う宴だ!」
俺が妖達にそう言うと妖達は一気に騒ぎ始め酒やらつまみなどを持ってきた。
皆にこの姿の説明をしたら案外みんな気にしていないようだった。まぁ確かに自分達も人型に成ってるんだし姿の変化なんて大したことじゃないのかもしれない。
「ソレデ、連ヨ。我ノ力ヤ他ノ者達ノ力モ使エナイノカ?」
ネオリス様から承っていたラーニング能力が記憶の復活と共に消えてしまったため、今は天使としての能力しか使えない。まぁこの世界では十分すぎるくらいだが……
「ああ、使えない。」
俺は自分の過去の一部を話す。
「つまりお主は神を殺しに行くということじゃな?」
「コノ世界モイツカハ旅立ツノカ?」
いずれは神を殺しに行きたいし、俺の記憶が戻った事が知られれば神達は俺を殺すために刺客を送ってくるだろう。コイツらを巻き込む訳にはいかない……
「ああ、そうだな。まぁしばらくはこの世界にいるつもりだけどな」
「ム!ソウイエバ連ヨ。封魔師ノ総大将ハ強カッタカ?」
唐突にそう聞かれ思いだそうとする。
「ん?おかしいな」
「どうしたんじゃ?」
「ドウダッタノダ?」
おかしい。殺したはずの男の何もかもが思い出せない。ネオリス様の精神空間では時が経つことはない。それなのについさっき戦って殺した男が思い出せない。明らかに何かがおかしい。
ズドオォォォン
森の入り口付近から爆発音が聞こえる。まさか……確かにおかしいとは思っていた。いくらこの世界で一番強いとはいえあの男の能力は強すぎる。それこそあのレベルは天使だとか神のレベルだ。
何故気付かなかったんだ?もう神達からの刺客は来ていたということか……相変わらず神は準備が早い。よほど俺を殺したいようだな。
俺は翼を広げる。
「皆!ここで待っててくれ」
そう言い残し俺……私は爆発が起きた森入り口に向かって飛行する。近付いていく度に圧が重くなる。
……敵は第2位階以上の天使……それか神。
森の入り口上空に着いた私は絶句した。なぜならそこに知っている天使がいたからだ。
蛇の頭を持ち、サイズは人間程、翼は2対の計四枚。相手は私と同じく智天使であるナハシュリエル。"消失"を司る天使で私の旧友。
レベリオ
種族⋮天使
レベル⋮第2位階(智天使)
年齢⋮???
属性⋮聖
能力⋮反逆者
スキル⋮聖光・狙貫、連弾、裂爆(x)、飛行(x)、聖盾(x)、




