第48話 転生刑
バンッ、ガベルの乾いた音が神卓に鳴り響く。
「被告は第六世界にて王子と姫、国民を多数殺した。よって被告の罪状は人間大量虐殺。」
周りからヤジが飛んで来る。ミリシア様は神卓会議が始まる直前に連れて行かれてしまった。ミリシア様は何も喋らなかった。
神界に辿り着いた瞬間、私は天使達に捕えられこの神卓に連れて行かれ、現在は裁判を受けている。結果は明白だが……
「被告人、第2位階天使・レベリオに死刑を言い渡す。」
神達のざわめきが聞こえる。
「ちょっと待った!」
そこで声をあげたのは転生の神・ネオリス様。審判の神・ヴェリタスが問う。
「なんであろうか?ネオリス殿。」
「……皆様、死刑は生ぬるいと思いませんか?」
神達に問いかける。
「では、どう処罰すると?」
「……転生刑ですよ!」
神達が再びざわめく。
転生刑……幾度となく死に、転生。それを永久に繰り返す。精神がいくら破壊されようと刑期が終わるまでは転生が繰り返される。
「……ふむ、転生刑であるか。良かろう!被告に転生刑を言い渡す!」
「それではこの場で転生の儀を執り行います。」
ネオリス様が私の背中に手を置き、他の者には聞こえない程の声で言う。
「ミリシアちゃんと君を陥れた神はこの中にいるよ。天使君、せいぜい頑張ってね!」
小さい声で返す。
「……!?、ありがとうございます。」
ネオリス様は微笑むと神達の方に向き直り宣言する。
「それでは転生刑を開始いたします!」
背中に当てられたネオリス様の手から何かが流れ込んでくる。それと同時に私の中の何かが少しづつ消えていく。そして詠唱が始まる。
「
終わりを禁じ
始まりを強い
終わらぬ輪を与えよう
救いはない
滅びもない
終わりなき輪廻を持って
その罪を贖わせん
永久執行・転生刑
」
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こうして私は人間になった。その前は兎だったりモンスターだったり他の人間だったり。その前も、その前も、その前も私は転生を繰り返し、今、やっと思い出すことができた。だが、今思い出すべき記憶は……
レベリオ
種族⋮天使
レベル⋮第2位階
年齢⋮???
属性⋮聖
能力⋮反逆者
スキル⋮聖光・狙貫、連弾、裂爆(x)、飛行(x)、聖盾(x)、




