第46話 優しさ
説明、ーーーー、←この傍線の下は記憶を見ている現在の主人公の心情です。説明遅れて申し訳ありませんでした。
「ミリシア様?あの方は美しく優しい方。まるで天使のようだよ!」
「ミリシア様?あの人は俺達農民にも平等に接してくれるんだ」
「ミリシア様……あの人がここに来てからもう三年経つが本当に優しい人さ。貧しい家を手伝ったり、子供に学問を教えてくれたり。しかも、俺達がお礼の品とかを渡すと決まってこう言うんだ。"それは貴方のもっと大事な方に渡してあげてください"ってね。本当に素敵な方だ。」
やはりいつ、誰に聞いても返ってくるのはミリシア様への敬いや感謝の言葉ばかり。あの方は人間に"慈愛"を与えれているのだ。それと街で聞き込みをしていて分かった事がもう一つある。ミリシア様にはどうやら人間の"婚約者"がいるらしい。
「………婚約者?」
「ああ、知らないのかい?ミリシア様はこの国の王子と婚約する事が決まっているんだよ。」
ミリシア様が人助けを至る所でしていたのが王の耳にも入り、ぜひ王子の嫁に貰いたいと申し出てきたらしい。
「まぁ、あたしは反対だったんだけどね……あの王子からは良い噂を聞かないし。」
「そうですか……お話ありがとうございます。」
ミリシア様に何かあってからでは遅い。今すぐにでもミリシア様の元に向かいたい所だが……ミリシア様には無断で私はこの地に来ている。私が約束を守らなかった事を知ればミリシア様はなんというだろうか?ミリシア様はお優しいお方だからきっと直接何か言ってくることはないだろうが、きっと傷ついてしまわれる。
「……一体どうすれば」
主人が必ず戻ってくるから待っていろと言ったのにそれを私が破ればそれは私が主人を信頼できていないということになる。ミリシア様は私を信頼して留守を頼んだのに……
私の中でその二つが葛藤する。
「……たとえミリシア様に嫌われようとも守るのが従者の務め。」
私は全速力でミリシア様と王子がいる城の前へやって来た。
「貴様、何者だ!」
門番二人が私に槍を向ける。この者達は己が役目を全うしているだけであって罪はない。
「……すまない。」
私は二人を手刀で気絶させて城内に入る。城内にも兵士はいたが私の侵入がバレることはなかった。私は無事にミリシア様と王子がいると思われる城の最上階にある部屋の前に辿り着いた。
扉の向こうからは男の声が聞こえてくる。ミリシア様の声は聞こえてこない。部屋が違うのかもしれないとも思ったが、ここ以外の部屋から人の魂は感じられない。
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「私はどこで間違えた?」
簡単なことだ。最初からだ。最初から全て私は間違えてきた。間違える度に心優しい誰かが正してくれたり助けてくれた。だが、私はその優しさすら裏切り何度も間違えを繰り返した。
自分の中途半端な優しさと覚悟が周りの優しさを不幸にしてきたのだ。それはこれまでも今も、これからも。
レベリオ
種族⋮天使
レベル⋮第2位階
年齢⋮???
属性⋮聖
能力⋮反逆者
スキル⋮聖光・狙貫、連弾(x)、飛行(x)、聖盾(x)、




