第40話 慈愛
今回は主人公の過去編
(次は……転生の神)
その瞬間私の目の前は真っ白になる。
「呼んだかい?」
後ろからあの声が聞こえる。
「……転生の神」
「……どうやら全部思い出したみたいだね。記憶は完全に消したと思ったんだけど……」
転生の神には聞きたいことが山ほどある。
「いえ、全て思い出した訳じゃない。何故自分が転生することになったのか……それだけがどうしても思い出せない。」
転生の神は少し考える素振りをしてから答える。
「そうだね、思い出させてあげよう。」
いつの間にか転生の神が自分の目の前にいて頭に指を立てられている。私が後退りしようとした瞬間私の意識は記憶に沈んだ。
懐かしい記憶が次々と流れてくる。天使として神に使えていた頃の記憶、仲間と共に戦った戦場での記憶、私の大切だったあの人の記憶。
……そして、あの忌まわしい事件の記憶。
そして、頭の中に直接転生の神の声が響く。
「その記憶を辿れば君の聞きたいことの答えがあるよ」
そうして俺の意識は昔の記憶の中に引き込まれていった。
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私の名前はレベリオ。慈愛の神・ミリシア様の直属護衛で第2位階の天使だ。主にミリシア様の護衛や身の回りの世話、神役の手伝いをしている。
「ねぇ、レベリオ。」
「はい、なんでしょうかミリシア様。」
懐かしい記憶だ。
「どうして人間はすぐに争いを始めてしまうのでしょうか……」
「創造主である神の真似をしているのではないでしょうか?」
「真似?」
「ええ、神の皆様は争い事が好きですからね。子は親に似るという人間の言葉がございます。まさしくそう言うことでしょう。」
「……そうなのね」
この方が私がお仕えしている慈愛の神・ミリシア様だ。非常に温厚な方で、何よりも人間の事を愛しているお優しい方だ。
つい先日、戦の神と炎の神とで戦争が起こった影響で天使にも死者や負傷者が多数出た。さらにはその余波で人間界でも山が燃えたり、突然戦争が起きたりなど被害が出ていた。
「……どうして他の神様方は戦いをすぐするのかしら?」
「私にも分かりかねますが、本人達は遊びのつもりなのでしょう。」
「彼らの配下である天使がなんだか可哀想に思えるの。」
やはりこの方は優しい。優しすぎる。善良の塊のような方だ。……だからこそ守らねば、守り抜かねばならない。なんとしても。
レベリオ
種族⋮天使
レベル⋮第2位階
年齢⋮???
属性⋮聖
能力⋮反逆者
スキル⋮聖光(x)、飛行(x)、聖盾(x)、




