第38話 想起
あと数話で完結です
「……くっ、」
思ったよりも苦戦させられてしまっている……流石は最強、そう簡単には倒れてくれそうにない。どちらの軍もこちらに援軍を送る余裕はないのか、今のところずっと一騎討ち状態だ。
(……使うしかない)
「禁術・元魂浄化始式」
私が"その技"を唱えると、私の周囲に何千もの魔方陣が現れ光線が照射される。
龍惨が今までの攻撃のように剣で断ち切ろうと剣を振るった。だが、光線は剣や攻撃を通り抜けて龍惨の元に向かう。
「…な、武器をすり抜けるだと!?」
龍惨は危険を感じたのか一時的に逃げる。だが周りは全て光線を放つ魔方陣で囲まれており、逃げることが出来ないと分かった龍惨はその場に止まり謎の魔方陣を展開させる。
何をするつもりかは知らないが、この技は全てをすり抜け魂のみを消す技。何をしようが龍惨にもう勝ち目はない。
「俺も術を使わせてもらおうか!」
龍惨がそう叫ぶと龍惨の後ろにある魔方陣がまばゆく輝き始める。何をするつもりかは知らないが……少々、ヤバイ気がする。
そう感じた俺は全魔方陣から一斉に光線を放つ。
「少し遅かったな!」
龍惨がそう言うと魔方陣の中から強烈な死の気配を私は感じた。急いで私は久しぶりの精神化を使った。
「俺が最強と呼ばれる由縁はこの術にある!」
龍惨は語り出す。
「俺の術は術、肉体、物体の全てを破壊……いや、消失させることが出来る。」
最強と呼ばれるだけあって技もぶっ壊れている。まぁだが、私にもまだ奥の手はある。先程私が使った技はあくまで"始式"だ。
「……始まりには終わりがあるんだよ」
そう言い最後の詠唱を開始する。
「形ある力よ
与えられし役目を終え
因も果も、ここに解かれ
すべては始まりへ
我は裁かず
ただ、元へ戻す
――元魂浄化終式」
惨龍の破壊の術と私の浄化の術が衝突する。互いの技が押し合うが、次第に私の技が消されていく。
その時また頭にノイズが掛かる。――ざ……砂を噛むような白い音が思考の裏側に滲み出す。何かを理解しようとするたびにざ、ざざ、と余白が脳裏を塗り潰していくそれが何であったか思い出そうとした瞬間……、また記憶が見えた。先程とは違い、今度ははっきりと鮮明に。
全て、思い出した。自分が何だったのか、何のために何をする存在なのか、その全てを思い出した。
「私は……」
???
種族⋮???
レベル⋮270
年齢⋮?
属性⋮聖
能力⋮ラーニング、森ノ王(木々の怒り、森の宴、花々 の祝福)、仙術(五行術、禁術)、#€₩&#$(今後書きます)
スキル⋮神眼(IV)、飛行(II)、実態化⋅精神化(V)、水操作 (VI)、液体化(VI)、水鉄砲(VII)、糸操術(V)、酸液(II)、暗視(VI)、鋭牙(V)、鋭爪(V)、斬撃(V)、狼走(VII)、突風(V )、障壁(III)、隠密(II)、音探査(II)、迷彩(II)、陽光(III)、羽刃(III)、装甲(IV)、刃物耐性(IV)、狐火(VII)、黒風(V)、心伝(III)




