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第32話 惨龍

今話は30話の続きにあたります

連が名付けを行っている頃…妖の国よりずっと北にある「"元"還らずの山」の頂上に位置する封魔師最大の要塞・白滅ノ砦にて。


「恵津と螺扇が滅ぼされただと!?」

「ええ、誠でございます。わたしの部下が現地で確認済みです。」


砦内でNo.2の実力を持つ漠山(ばくざん)とNo.3である掌陰(しょういん)は次に討伐する妖の事について話し合っていた。


「やはりもっと早く"大蜈蚣の森"に我々が向かうべきだったのだ!」

「しょうがないでしょう、恵津の者達が自分達でやると言って拒んだのですから」


二人が話をしているとNo.1、"白虎を殺した最強"である惨龍(ざんりゅう)が現れた。


「次の標的は今恵津に巣食う神を名乗る愚か者と大蜈蚣の森の妖共だ」

「はっ、この漠山にお任せを!」

「承知しました」


惨龍は最年少の17歳で封魔師の長に成り、それから三年でこの世の四大厄災と言われていた化物の一つ「還らずの山の白虎」を討伐して封魔師の総大将にまで上り詰めた超実力者だ。


惨龍が唐突に掌陰に聞く。


「掌陰、今すぐ動かせる兵は何人いる?」

「戦闘員約1600名と巫女が50名、封魔師が300名です」


惨龍は少し考えると呟く。


「…足りんな」

「ご命令とあれば戦闘員3000名、巫女70名、封魔師700名を追加で各地から召集することも可能でございます」

「よし、そうしろ」

「承知しました、ですが四大厄災ですらない妖共に何故それ程の兵を?」


惨龍は呆れたというふうな顔をして問う。


「はぁ、お前の部下は何を見てきたんだ?」

「敵の数と状況、実力でございます」

「部下はなんと言っていた?」

「…人語を喋る人型の様々な妖達と元森の主である牙王、かつての大国を滅ぼした化狐、大蜈蚣の子、そして国を一発で消し飛ばした化物がいたと聞いております」


漠山が割って入ってくる。


「下手したら四大厄災並みですな」

「ああ、我々封魔師の全兵力で挑む必要がある。しかも敵には相当知恵があるようだし、なるべく多い方がよい。」


掌陰は頷くと兵を各国から召集する用意をしにその場を去った。


「…漠山、」

「なんでございましょうか?」

「お前は数人の精鋭を引き連れ先に現地に向かえ。笠真はまだ落ちていないと聞くしそこに潜伏しろ。」

「承知!」


漠山も意気揚々とその場を去って行った。


「四大厄災並みの強さを持つ妖か…三年ぶりの本気だな」


惨龍は一人夜空に笑みを見せていた。

       (れん)

種族⋮神

レベル⋮270

年齢⋮?

属性⋮聖

能力⋮ラーニング、森ノ王(木々の怒り、森の宴、花々の祝福)、仙術(五行術、禁術)

スキル⋮神眼(IV)、飛行(II)、実態化⋅精神化(V)、水操作(VI)、液体化(VI)、水鉄砲(VII)、糸操術(V)、酸液(II)、暗視(VI)、鋭牙(V)、鋭爪(V)、斬撃(V)、狼走(VII)、突風(V )、障壁(III)、隠密(II)、音探査(II)、迷彩(II)、陽光(III)、羽刃(III)、装甲(IV)、刃物耐性(IV)、狐火(VII)、黒風(V)

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