『さやそばらすかの集い』
『小説家になろう』サイト内で、何かと小説を書きましたので、この度このような、ある種自己満足のような小説を書くに至りました。
主要な登場人物の一部を一堂に会させて、『飲み会』を開いてみようという、ただそれだけの小説ではありますがお楽しみいただければ幸いです。
登場する人物の小説一覧
・ストーンヘンジ ~掘り起こされし古の世界~
https://ncode.syosetu.com/n9672fu/
・探偵たちへのレクイエム ~令和時代の探偵たちの姿~
https://ncode.syosetu.com/n5957fv/
・自然とテクノロジーの狭間に存在する『法』という概念 ~『法』による、自然とテクノロジー間の距離の整合性取得の限界~
https://ncode.syosetu.com/n6555fv/
・令和 ~『心無きもの』に刻まれし言葉~
https://ncode.syosetu.com/n6891fw/
・「魔力でもないとやってられない!」
https://ncode.syosetu.com/n7314fv/
西音寺 尊とみことは、ある館に入って行った。
『招待状』を受付にいる男に渡し、『会場』の中に入って行った。
会場の扉は開かれており、中には、二人の男女がいた。
みこと「あ、有名人がいる。」
尊「だな。」
それは、水奈都(『ストーンヘンジ ~掘り起こされし古の世界~』)だった。
そう、これは、作者の登場人物たちの集い。
その日は、作者の登場人物の一部を招待しての『宴』が開かれた日だった。
尊「よう、姉ちゃん。はじめましって?」
水奈都「あ、初めまして。もしかして、『西音寺』さんと、『みこと』さんですか?」
尊「そうそう。俺が『西音寺 尊』。」
みこと「『みこと』です。」
水奈都「いいなあ。私、もうしばらくは『出番』ないから。」
尊「お嬢ちゃん。『魔法』教えてよー。」
みことも興味深げに聞いている。
水奈都「えー。もう私、使えなくなっちゃって。」
尊「そうなの?」
水奈都が頷いた。範人は、ひとりでバイキングゾーンでご馳走を食べて回っている。
水奈都「…もう。『範人』のバカ…。」
みなと「ねえ、まぁ、今日は、一部メンバー(『ジャンクな小説たち』)、呼ばれてないらしいし、シンプルな、メンバーよね?」
尊「そうそう。後、3人かな?…あ。」
そこに、4人の女が入ってきた。
『北条 紀子』、『国富 紋子』、『祭田 八十子』、『平 花依子』もいた。(『「魔力でもないとやってられない!」』)
尊「マジかー。」
みこと「ふふふ。」
『北条 紀子』は西音寺尊たちに気が付くとにこやかに歩み寄って来た。
紀子「こんにちわー。」
みこと「こんにちはー。」
紋子は幾分訝しげにしている。
紋子「こんにちはー。」
みこと「こんにちは。」
八十子と花依子もそれぞれ会釈をかわした。
紋子「暇なのね?皆さん。」
尊「まぁね。」
みこと「平さんも、呼ばれたんですか?」
花依子「ええ。」
八十子が幾分気まずそうにしている。
みこと「…ああ。」
みことが何かを察知したように言った。
水奈都が有名人でも見ているかのようなうらやましそうな表情をして『八十子』達の方を見ている。
紀子「あ、『水奈都』さん…。」
水奈都「こんにちは。」
紀子は、水奈都の考えを察したようだった。
紀子「『水奈都』さんも、『呪文』使えるんだったわよね?」
水奈都「ええ…もう使えませんけど…。」
水奈都は苦笑いと言うか、うらやましそうな笑顔で答えた。
紀子「変わる?私と。」
紋子「そうして。」
紀子「何よそれー。」
紋子「私なんて、所詮は『蹴り』よ?」
八十子が笑っている。
水奈都が笑顔で手を横に振った。
紀子「『今のところ』でしょ?」
紋子「どうだか…。」
紋子がふて腐れた表情になった。
八十子が笑っている。
紋子が、表情を硬くして、『西音寺 尊』と、『みこと』の方を見た。
紋子「今日は、黒い服の男たちって言うのは、来てないみたいね。」
八十子「そういえば…。」
西音寺と、みことは、そっぽ向いた。
紀子が察知して、西音寺とみことの方を見た。
紀子は何かに納得したように頷いている。
花依子「他に来ては…いないみたいですね。」
紀子「あー…。」
紋子が紀子の方を向いた。紀子の視線の先には『範人』がいた。
紋子「うわ…『大食漢』がいる…。」
紋子が『範人』の方を見て言った。
花依子「私も何か食べていいですか?お腹すいちゃってー。」
紀子が花依子に促した。
すると突然、水奈都が何かを察知して、入り口の方へと勇み出た。
『範人』以外全員が『水奈都』や入口の方を向いた。
どこからともなく声が聞こえる。
〔エリアは制御されているはずです。ですが『水奈都』さん、念のために会場の『封印』を。〕
水奈都が頷くと、天井から、あったはずのない『天覧の枝』が舞い降りてきた。
みことが、『綺麗…。』と感心していると、
『水奈都』が『天覧の枝』を左手に持つと半身になり、『天覧の枝』を前にかざした。
『天覧の枝』から『波動』が舞い上がり、『水奈都』が右手を『天覧の枝』近くに添えると、その『波動』が入り口の方へと向かった。
甲高い『波動』の音で、水奈都が何やらつぶやいているが、誰もその言葉を聞ける者はいなかった。
しかし、何かをつぶやいていた。
『西音寺尊』は『水奈都』の方を見ている。
ほかのメンバーは、入り口の方を向いていた。
西音寺尊は、何を唱えているのかを確認しているようだ。
すると、入り口の開かれた扉が閉ざされた。
『波動』が収まり、『天覧の枝』が消え失せた。
水奈都「…ふぅ…。」
紀子「あーあ。やっぱり普通の飲み会じゃなかった。」
水奈都「もう大丈夫です。」
尊「なんだい、お嬢ちゃん、『呪文』使えるじゃない。」
水奈都は笑顔を浮かべた。
水奈都「『天覧の枝』がないと、今のところ使えないんです。」
尊の表情が硬くなった。『天覧の枝』。『水奈都』の『呪文』の内容。
みこと「…余裕…。」
尊「俺もそう思う。ま、それは…な?」
みことが頷いた。
紀子「…はぁ…。」
その光景を見て紀子がため息をつく。
八十子「食べましょうか?」
紀子が頷いて、バイキングゾーンに向かっていった。
八十子と花依子がその後をついて行った。
紋子「ねえ。何確認してたのよ。」
尊「え?ああ、いくつか、気になってね。」
紋子「『水奈都』さんが?」
尊「そう。」
紋子「まぁ、『出番』のライバル同士だしねー。」
尊が頷いた。
紋子「よし、今日『は』、仲良くできそうね?」
尊とみなとがそっぽを向いた。
紋子「私達も食べましょ?」
そういうと、二人はバイキングゾーンに向かっていき、『水奈都』もその後をついて行った。
テーブルで全員揃った後乾杯して、その日は一日、和気あいあいと語り合った。
受付にいた男が、会場入り口の扉を開いて『解散』の合図をすると、各々帰っていった。
・「魔力でもないとやってられない!」
https://ncode.syosetu.com/n7314fv/
及び、この度メンバーを呼び損ねました
・ジャンクな小説たち
https://ncode.syosetu.com/n3653fw/
につきましては、現在連載中ですので、適宜ご愛読いただければ幸いです。
また、併せて、別途出稿する予定でもありますので今後ともよろしくお願い申し上げます。
さやそばらすか。