05. ピンク巨乳の女戦士ミチル
「や、やめて下さいー!」
ピンク髪のさらさらロングで、巨乳のビキニ姿なミチルがおっぱいを両腕で隠しながら可愛い声で抗議をしてくるが、無視無視。
どうせピンク色の髪のキャラはエロエロなはずなのだ!(オタクの偏見)
嫌よ嫌よと言いつつも、きっと喜んでいるに違いないのだ!(男の勝手な解釈)
引き続き、俺キャラでミチルのおっぱいを「ばいんばいん」する。
「うー……もういいですよー。勝手にして下さいよー」
ミチルは疲れたように項垂れながら、何かを諦めたのか両腕を下ろしてノーガードのまま、俺キャラにパンチでおっぱいをぶるんぶるんされるがままになった。
無防備おっぱい揺れ、いい。
しばらく、自由気ままにミチルのおっぱい揺れモーションを楽しんだあと、俺キャラでのおっぱいパンチを止めてあげることにした。
「ふいー、ミチル、お前、良いおっぱい持ってるな!」
「……それはどうも」
ジト目で俺キャラを見るミチル。
「それでこそ、死にかけの所を助けたかいがあったというものだ」
「そ、それに関しては、本当にありがとうございます」
「命を助けてやったのだ。おっぱい揺れぐらい安いものだろう」
「た、確かに、命が助かったと思えば安いですけれどー」
ミチルは納得がいっていないのか、口を「з」の形にしてスネていた。
しかし、面白いAIだな。
からかいがいがあるというか、適当にコミュニケーションをしているだけでも面白いわ。
なるほど、発売当時にそれなりに売れたという話も納得できるな。
「ところで、チルチル」
「変な呼び方は止めて下さい」
「ミチル。お前はどこから来たんだ?」
「それは第7独立都市の側にあるスラムからですけれど」
「よし、案内しろ。こんな殺風景な荒野はもう飽きた」
「え? ここら辺で人類が生存している場所はそこしかないのに、場所を知らないんですか?」
「……」
おい、この野郎バカ野郎。
ゲームキャラごときが、天下無敵のプレイヤー様に向かってそんな重箱の隅をつつくような質問をするんじゃねーよ。
俺キャラで、またミチルにおっぱいパンチを繰り出すのだった。
「な、何か分かりませんが、ごめんなさいー!」
おっぱいを両腕で隠しながら涙目で謝るミチルを、俺はまったく許さないのであった。
その後、ミチルに道案内をさせることにした。
つまり、彼女は街まで俺を連れて行く案内役なのだろうな。
荒野をほぼ素っ裸な男と女がスタコラと歩いていく。
途中で遭遇する青アメーバは全て無視。
しかし、歩いていて気がついたが、俺キャラの前を行くミチルのやつ、お尻の肉までぶるんぶるんしてやがるな!
クソ! このゲームを作った3Dデザイナーは天才か!
とんだ尻フェチなクリエイター様だぜ!
とりあえず、感謝は捧げておくべきだな。
ありがとう!
しばらく、荒野を進んでいると、地平線の先から大きな城壁付きの街が見えてきた。
「あれです。カッタさん」
「デカいな」
「ええ、人類の砦ですからね。大陸の9割を失った今、あらゆる人種が各地の独立都市に集まって最後の抵抗を続けているんです。ただ、それら人類最後の生存圏を、「滅亡都市防衛圏」と呼ぶのはあまりに皮肉ではありますが」
俺の言葉に自然な受け答えをしつつも、的確な世界観の説明グッジョブ。
説明書を読む手間が省けたわ。
俺のような面倒くさがりな奴にも優しくしてれる設計、嫌いじゃないよ。
「よし、早速、独立都市とやらに行ってみるか」
「いやいや、無理ですよ!」
「え、そうなの?」
「都市内に入るには防衛圏ギルドのランクCからですよ? カッタさん無職でしょう!」
「……ミチル、お前のランクは?」
「わ、私はギルドランク……Dです」
「それより下はあるのか?」
「あ、ありませんよ」
「さすがミチル。お前らしくていい」
「バ、バカにしないで下さい! カッタさんなんて無職じゃないですか! 私よりも下なんですよ!」
「青アメーバ三匹ごときで死にかけていた戦士が、その無職に命を救われていたな」
「……う」
顔を真っ赤にするミチル。
「謝れ! このカッタ様に謝るのだよチルチル!」
「ご、ごめなざいー」
涙目のミチルがすぐに謝罪してくる。
アホの子のようだが素直で宜しい。
「許す! では、スラムに行くか。案内せい」
「は、はいぃ、どうぞこちらですよぉ」
ミチルはメソメソしながら俺キャラの前を歩いていくので、俺は引き続き、ミチルの見事なお尻を眺めながら着いて行くのだった。