03. 第一村人発見(しかも巨乳)
俺はとりあえずステータスを確認してみた。
昔の俺ならば、いの一番に確認するところなのだが、適当プレイだからか忘れていたわ。
メニューを開いてステータスの項目を選ぶ。
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◆名前 カッタ
◆職業 無職
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■レベル1
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■体力 8
■魔力 0
■攻撃 3
■守備 2
■魔攻 0
■魔防 0
■速さ 0
■運 0
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◆装備品
高級な黒スーツ
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◆スキル
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おい、職業「無職」やめろや。
まさに今、仕事を辞めて無職なニートなんで心えぐられるわ。
しかし、ステータス低いな。
逆に言えば、成長が楽しめそうではあるが。
装備品は服だけか。
しかし、なぜにこんな過酷な終末世界観で高級黒スーツなのか。
……考えても仕方がないやな。
とりあえず、こんなしょぼい装備、いらんな。
よし、脱ごう。
俺は装備欄から「高級な黒スーツ」を外した。
すると、画面内の俺キャラが素っ裸になった。
ただし、トランクス風なパンツだけは履いているようだった。
R18ゲームでは無いからな、そんな所までは望みませんよ。
しかし、なんだろう、この爽快感と開放感。
荒廃した大地に降り立った、1人の素っ裸男。
昔の俺は、ゲームをする時は自分が主人公だと思っての、まさにロールプレイな遊び方をしていたせいで、あまり変なプレイをすることが無かったのだが、いいなこれ。
ゲーム動画とかで素っ裸プレイをしているのを時々見て、確かに見る分には面白いけれども、遊ぶ分には雰囲気ぶち壊しでどうなんだろうと思っていたのだが、今なら分かるわ。
あの人も、きっとストレス発散がしたかったんだろうな。
ゲームの中だからこそ許される遊びだよね。
よーし、それでは、早速、青アメーバ狩りを始めるぜい!
俺キャラを荒野に走らせる。
殺風景な風景を、1人のイケメン裸族が時折、楽しそうにジャンプして跳ねながら駆け抜けていく。
レベル1の体力8だけれども、延々と走り回れる俺キャラ最高。
ま、ゲームだからね。
爽快感を優先させる設定だよね。
俺は青アメーバを見つけたので、俺キャラでジャンプ蹴りをおみまいしてやった。
ズドン。
軽快な攻撃音。
ダメージは「1」。
うむ、ド派手な攻撃だったがダメージは変わらずか、残念。
これなら、パンチ&キックの方が小回りが利いて良いな。
俺キャラは青アメーバの背後を取りながら、ボコボコと一方的に殴る蹴るを続けると、青アメーバが気持ち良く弾け飛んだ。
お、また、薬草と小魔石が出た。
ゲットゲット。
俺は青アメーバを見つけては爆散させていく。
うん、手触りが心地良いゲームだね。
スライムを狩るだけでも楽しいわ。
つまらなかったらすぐに止めて、ファイナルドラゴンファンタジークエストでも買おうかと思っていたけれども、やはりコマンドRPGよりかはアクションRPGだね。
動かしていて楽しいや。
お、青アメーバのやつ、今度は変な青いのを落としたぞ。
なんだこれ。
・青いぬるぬる
拾って説明を見てみようとすると、アイテム欄の『素材』の分類に放り込まれていた。
おー、素材が有るのか。
ということは、色々とアイテム作成も楽しめるということだな。
良き良き。
解説は「青いぬるぬるした何か」だった。
……凄い適当だな。
ま、最弱の青アメーバが落とす素材だからそんなものか。
いや、でも最弱の青アメーバにまで素材アイテムを持たせるとは粋とも言えるか。
引き続き青アメーバ狩りを楽しんでいると、ふと荒野の先で人影が見えた。
俺キャラが走って近づいていくと、ピンク髪ロングでビキニな巨乳の美女が、青アメーバ3匹に囲まれていた。
しかも、運悪くタイミングが合ってしまったのか青アメーバの攻撃が連続波状攻撃になっているせいで、ピンク巨乳さんは何も出来ずに殴られるままになっている。
「あう! あう! あう!」
ピンク巨乳さんは、手に持っている木の棒を何とか振りおろそうとしているが、上手くいかないようだ。
「や、やめて!」
おー、ヒロピンだ。
※ヒロインピンチの略。大人的にはヒロインが虐められる様を眺めて悦を感じるフェチのこと。
「だ、誰か、た、助けて?」
青アメーバに殴られながらも、ピンク巨乳ちゃんの体から光が立ち上る。
ほう? 薬草でも使っているのかな。
というか、攻撃を受けながらでもアイテムは使えるみたいだな。
「も、もう薬草の残りが! あう!」
ストレス発散プレイを初めたばかりではあるが、男として美女を見捨てるほどたるんではいない。
そもそも、こういうピンチな女性を助ける楽しさを得る為に、「男キャラ」にしたのだからな!
よしよし、任せておきたまえよ!
俺キャラが勢い良く青アメーバへと突撃していくのだった。




