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初めに

歴史をこの手で綴りたい

そう望んだ者は数限りなく

そしてそれを許されたものも多い

だがその中の誰一人として満足の行く歴史書を書き上げた者はいない

仕方のない事だ

長過ぎるのだ

大森林の歴史とは

日が昇った数は兆でも足りず

それで足りるものというと星が巡った数でようやくと言った所なのだ

だから私は歴史書の編纂を許された時、マトモなものを作ろうとは思わなかった

私は多くの仲間を集いひとつの方針だけを決め、皆で手分けし編纂に取り掛かった


歴史書の編纂を許された者は主人様に御目通りを許される

無論私もその御尊顔を拝した

私はそこでこう言上差し上げたのだ


なるべく身のない与太話を少しでも多く集め後世に残したいと


主人様は大変喜んでくだされ

全ての書物と歯車の持つ全ての記録を覗く事をお許しくださり

如何なる立場の者との面会も、地の果ての様な僻地への渡航もお許しくださった


私はこの時の止まった世界とも

千年が一日の世界とも言われる大森林の全てを見聞きし

その中から宝石を捨て金を捨て貝を捨て

残った石ころ達の中から

なるべく身のない

だがふとした時にアレってなんだったっけ?と思い出す物を見つけ残したいと思う

ありがたいことにその最初の一つは主人様御自ら頂くことができたのでコレを最初のひとつとし

この「大森林の物語」の始まりとする

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