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84.閑話 悩む者2


 ある者は、考えていた。


 彼は、誰でも買いやすい値段と、その美味しさで桜花のお菓子業界を牽引してきた製菓会社の社長であった。


 ただし、その見た目、味、値段は、誰がどう見ても日本のあの駄菓子であり、

 主力の筒状の棒菓子は、あの有名なメーカーの菓子で間違いないだろう。


 つまり、パクリ商品をもって彼は、桜花のお菓子業界を牽引している訳である。


 味付けも人気であるチーズ味、サラミ味、めんたい味と、どれもあの菓子の味付けしかない。


 だから彼は、悩み考えていた。


 「何か新しい味の商品は無いか……」


 ただし、1人で悩み考えても限界がある。

 そこで彼は、商品の味は消費者に聞くのが1番と考え通信に接続し、自社の新商品に一般の企画を募った。


 桜花でメジャーな菓子屋のこの募集に国民もこぞって応募するが、どれもパッとしたものが無い。

 諦めていた彼の元に1通の企画が届いた。


 「プリン味 外側がカラメル味のソースでカリカリ、中がバニラエッセンスの匂いで柔らかく、ほんのり甘味を持たせる」



 この内容を見た彼は、さっそく自社の企画部に提出し作るように命令

 企画部も試行錯誤し何とか、これは! と思えるものが完成、社長である彼と共に試食になった。


 「たしかに面白い……しかし、値段が……」


 彼は、日本で親しまれ続けたあの値段にこだわっていた。

 しかし、このプリン味の菓子は、値段がその枠に収まらず多少足が出てしまう。

 大きさを調整すれば何とかなるかもしれない。

 しかし、それでは消費者が、はたして納得するだろうか疑問に残る。


 悩んだ末、彼が出した結論は、「値段は高くなるが、大きさなどは既存の物と同じで期間限定商品にしよう!」 だった。


 そして、販売され、それなりの反響と共に販売は終了


 彼は次なる商品の開発に邁進するのであった。



 ただ、あの企画には続きが書かれている。


 それは、


 「向こうで無かったのは、たしかその味」


 と……。


 向こう? 無かった? 良く分からない。

 この企画はいったい誰が出したのであろうか? 謎は深まるばかりである。




 その後の新商品で うどん味のアイスを販売している。

 まあ、不評に終わっているが、一部地域 讃岐國さぬきのくにでは、好評だったとか、そうでなかったとか……。


 桜花では、日本と酷似した商品が多数存在するが、ただ同じ物を作るのではなく。

 より美味しいものを、さらに違う物を! と日夜努力し研究に励むのだった。


短編ネタ回これにて終了

次回から、ちゃんとした物語を書きます。

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