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24.リアレス開拓(学校と開拓)

お疲れ様です。

今回は、リアレス学修校の授業状況とリアレスの開拓進捗状況の報告です。


 入学式も無事終了してもリアレスの村の開拓が終わるわけでもなく、日々その進捗は進んでいた。

 5月には、田んぼに水を入れお米の苗を植えると、畑の野菜も早いものはもう収穫時期で各種取れたての野菜が、家庭の料理に並ぶ。


 ここ、リアレス学修校の本日の授業は、俺の教える日本語の習字しゅうじの時間

 みんな一生懸命に、筆に墨をつけて半紙に文字を書いていた。


 「マサキ様、出来ました!」

 「わっ、私もです!」


 一番最初に声を上げたのが、生徒の中で一番年長である兎族の女の子のラキア

 続いて声を上げたのが、ラキアと同い年の獣人族(虎)の女の子ノアだ。

 2人は何をするにも率先して行動してすぐに理解すると、自分より歳の低い子に丁寧に教えてくれるので大変助かっている。


 「さすがに早いな~、どれ、見せてごらん」


 2人は半紙を俺に渡すと、ラキアは楽しげにその評価を待ち、ノアは少し緊張した面持ちをしている。


 ラキアの字は……一期一会いちごいちえか、字画こそ少ないが、しかし簡単な時こそ意外と難しく、時を真っ直ぐに書いたり止めるのは大変だ。

 ラキアの文字を見ながら少し修正を加えるが、ほとんど直す必要が無きくらいになかなか綺麗な出来だった。


 続いてノアは、弱肉強食じゃくにくきょうしょくか、好きに文字を選んで書いていいと言ったけど何でこれ選んだのかな?獣人族(虎)だからか?

 こちらは字画が多いが、ノアの字は全体的にバランスが整っているのでこちらもほぼ直すところが無かった。


 2人の書いた文字の隣には小さく、「ラキア」「ノア」と名前が書いてあった。

 2人ともすでに、ひらがな、カタカナをマスターしており現在は漢字の練習に励んでいる。


 「うん、大変良く出来ました!」

 「「やった!!」」


 2人の文字にハナマルを書いて返すと、2人は飛び跳ねて喜んだ。


 「私も出来たのじゃ!」

 「どれどれ」


 2人の後にはアルフィーナ

 こちも、ひらがな、カタカナをマスター済みなので現在の習字は漢字を書いてあった。


 アルの文字は……今日はハンバーグが食べたい!か、……ってアルの食事の要望じゃないか!

 まあ、自由に書いたんだからいいけど……。


 漢字もある程度マスターしたアルフィーナは、文字を少し崩して書いているが、直すところが無いほど完璧に書いていた。


 「うん、もうアルは日本語をマスターしているね!大変良く出来ましたっと!」


 アルフィーナの半紙にもハナマルと、大変良く出来ましたの文字を入れる。


 「うむ、マスターしておるのじゃ!しかし、マサキ、ミナがお主の事をマスターと呼んでいるのは、他の意味もあったのじゃな」


 ミナは、出会った当初からなぜか俺の事をマスターと敬称していた。


 なんでだろう?アレかな、召喚されて仁王立におうだちで尻餅を付いている主人公に問質といただしている青い方の……いや、ナンでもない。


 「そうだね、それと、今日の夕飯はハンバーグがいいの?」

 「おおっ!なぜ分かったのじゃ」


 いや、ここに書いてあるから


 「うむ、夕飯はハンバーグが良いのう。今日の献立によると給食はカレーじゃからのう、それにオヤツにプリンが付いて来る。夕飯とバランスを取らね

ば!」

 「バランスねぇ……」


 アルフィーナの言うとおり、このリアレス学修校では、昼に給食が配給される。

 料理は、朝も明けない内にメイド達に作って貰い俺の無限収納に入れてあるので、いつでも出来たてを提供できる。

 この学修校にも給食を調理できる施設はあるのだが、現在、通貨制がないこの村……いや、この魔界では、人を雇う事が出来ない。

 大人は全員、開拓や製造の作業に借り出されているので、今は使われること無く眠っている。

 そのうち使うようになればと期待している。


 子供達が勉強に励んでる中、後ろの窓際の一角では真白が床に寝そべりながらチャコを尻尾であやしていた。

 チャコに授業はまだ赤ちゃんなので授業に出る必要は無いのだけど、俺か真白が離れると寂しがるのと、授業中はいざ知らず昼休みなどの休憩の時間に

は、子供達がチャコと遊んでくれるのでチャコに良い刺激になるだろうと考えたからだ。

 他にも俺や真白の負担が減ることもある。


 そんなチャコの様子を伺うと、今はバスケットの中で真白の尻尾にくるまれてお休み中だった。


―― キーンコーンカーンコーン↑、キーンコーンカーンコーン↓


 スピーカーからチャイムが鳴る。

 時間は11時30分

 これで本日の午後の授業は終了だ。


 授業の時間は、朝7時00分に学校に登校して7時40分に授業開始、授業時間は、休憩10分を含めて1回の授業を1時間、11時30分まで4時間

行なう。

 11時30分からは、お昼になり給食配膳とお昼休みに午後1時30分まで、その後、2時30分の1時間で今日の復習と宿題の相談、2時30分には

帰りの会となる。

 2時30分以降に残っても問題は無く、いつも数人の生徒が残って俺やミナ達に質問や相談をしてくるので教える方の誰かは残るようになっている。


 「じゃあ、給食を出すから今週の配膳担当は、よろしくね」

 「「「はい」」」


 この給食の配膳は、全て生徒に任せていて週毎の交換制にしている。

 この中には、アルフィーナも含まれているのだが、本人も気にしていないどころか進んでやっている様だ。


 「うむ、このスパイシーな臭いは、カレーなのじゃ!」


 無限収納から、カレーやご飯、オカズなどが入った容器を取り出すと、教室の中にいい匂いが漂う。

 俺はいつもの様に配膳用の台に各容器を載せると、生徒達が配膳プレートやお箸にスプーン、食器類を取り出して料理ごとに決まった器を並べる。

 一人ひとり、色々と載ったプレートを持ち配膳台に行くと、各種料理を配膳係が料理を器に盛っていった。

 もちろん、真白用にも給食はあるので安心だ。チャコは未だにミルクを飲んでいる。


 全員に給食が行き渡ったのを確認すると、


 「じゃあ、いただきましょう。「「「いただきます!」」」」


 全員がスプーンを取ってご飯にカレーをかけて口に運ぶ。

 最初は見た目がアレなだけに子供達は遠慮していたが、一度口にしてそれが美味しいと分かると皆やみつきになった。

 実は、このカレーが今リアレスの村で流行はやっていたりする。

 子供達同様、大人達も本当に美味しいのか疑問視していたが、子供達が美味しい美味しいと言っているので興味本位で食べてみると、大人達もカレーのとりこになった。

 カレーのルーは、ミナやメイド達に作ってもらっているので、日本でよく見る固形のカレールーが各家庭にはある。

 また、ミナからカレーのレシピを教えて貰いカレー粉から作る猛者もさまで現れていたりする。


 今日のカレーは、ジャガイモ、ニンジン、玉ネギ、お肉が入ったゴロゴロ野菜カレーだ。


 「プリンはカレーの後じゃ!」

 「はい、魔女様!」


 プリンは1人一個配られているが、カレーは残っているので御代わりは自由だ!

 食べ足りない人は、自分でよそう決まりになっている。


 俺は、給食を食べながら、チャコを抱いてミルクをあげる。

 最近は、このミルクの時間の間隔が長くなって1日4回ほどに少なくなった。

 その代わり、游ぶ時間が長くなったので大変ではある。


 ご飯を食べ終えた者は、自分の使った食器を食器洗浄機に入れてから、お昼の自由時間に入る。

 配膳の時に量を各々(おのおの)調整しているので、今のところご飯を残す子はいなかった。


 お昼の自由時間には、日本の学校でも良く見るボールを使っての遊びとか、色々と子供達で考え遊んでいるみたいだ。

 授業でもサッカーや野球などのスポーツも教えている他、俺の知っている範囲で剣術や体術も教えている。


 「さて、午後はアルに任せて、俺は事業館に顔を出して進捗状況を聞いて今後の方針を決めてくるよ」

 「うむ、任せるのじゃ!」


 いつもこんな感じで俺やアルフィーナ、ミナにメイド達が開拓の仕事を空けて授業を行なっている。


 今日はいなかったが、当初思っていた通りに大人達も手の空いている時に授業に参加していた。


 ある日、子供達を含め大人達も泣いて、ミナの授業を聞いていたのには驚かされた。

 内容は日本史、第2次世界大戦の日本の記録を見ていたようだ。

 日本が戦争を行なった事の資料と、負ける方向になった資料、その後に起こった事件などを見せたようだ。


 歴史の授業などは、自分で考える力を養って欲しいので、あえて教える側の心情を伝わらないようにしている。

 事実の資料だけを見せて、子供同士で議論をして自分なりの答えを見つけていくスタイルをとっている。

 この歴史の授業での生徒達の反応にも驚いたが、聞くとミナの見せている資料にも驚かされた。

 今まで明かされていない歴史の秘密や当時の手記などの資料を、何処どこから持ってきたか分からないが本物の資料を見せていたところだ。

 色々と抹消された事実を白日のものにしているミナ

 ミナおそろしい子……、と白目で驚いてしまいそうだ。



 さて、開拓事業館に入ると、会議室で各員から進捗状況の報告と今後の事を決めていく。


 「現在の建替え件数は、作業終了し住んでいるもの20件、作業中のものは4件となっています」


 フォートルが現在の住居建替えの報告をする。

 どうやら作業は順調に進んでいるみたいで、もうすぐ建替え件数も全体の1/4に届きそうになっていた。


 「分かった。あと瓦や充電器の配線は、大変だろうけどミナかメイド達にお願するね」

 「畏まりました」


 ミナやメイド達が頷いて応える。


 瓦屋根は俺の家と同じく太陽光発電が出来る瓦屋根を敷いている。

 家自体も全て電気で動くので、ミナの作った減衰しない充電器は絶対に必須な物だ。

 そのため、電気の配線作業や接続はミナ達にしか出来ないでいた。


 村の人々は、作業用の機械には慣れたけど、電気関係の知識については今教えているところで、これから、その辺りの知識を付けた作業者が出てくれば

ミナ達への作業負担も減るだろう。


 「次は私が」


 フォートルの次に蓮花が前に出て報告する。


 「現在の村の人々の衛生状況が日々改善されています。先ほどのフォートル様の報告にあったように住宅を新しくしトイレやお風呂を使用するよう

になっています。また、住宅の建て替えがまだの住民には、共同で入れる入浴施設を作りましたのでそちらを利用している状況です」

 「了解、今後も衛生状況など改善するべきところを見つけてくれ」


 蓮花の報告にもあったように、共同浴場を建設した。

 建設は、ゾーフルやモルクは、道路等の工事と家の建替えに忙しかったので俺とミナで作ったものだ。

 建てた物は銭湯そのもので、浴室の壁になぜか富士山が描かれていたりする。

 電気湯沸し器で絶えずお湯が供給されていて、掃除は村の人々で持ち回りで担当して貰っている。

 シャンプーやボディーソープは、今はまだミナが作ったものを置いてあるが、現在村の奥様方に作り方を教えているのでそちらが出来次第切替えていく

予定だ。


 「最後に私から」


 本日最後はミナの報告みたいだ。


 「機械類の報告をします。ロドルク様、鍛冶職人の皆様は多くの家庭に金属製品が行き渡ったこともあり、手が空いたので機械類を作って原理と理解に

勤しんでいます。大規模化などをするには、やはりコンピューターの制御が必要ですが、ここで得た知識が将来役に立つでしょう」

 「うん、まずは一歩ずつだ、引き続き技術指導をたのむ」

 「畏まりました」


 俺やミナみたいに理解しているのなら問題ないけど、その技術に至るまでの経緯を知らなければ問題の箇所に見つけるのが難しくなる。

 鍛冶師の人たちには、今技術を一つ一つ学んでいったもらい、俺の居た世界ほどの技術をつけて貰おうと思っている。

 まだまだ、先は長いけど頑張ってもらいたい。


 「さて、これで報告は終わりかな?」

 「はい、マスター報告は以上となります」

 「うん、春の野菜の収穫は上々だった。次は夏野菜の収穫になる!皆頑張っているから、こちらも収穫に期待を持てそうだけど気を抜かず、水害や病気

に気をつけて頑張っていこう!以上、解散!」

 「「「はっ!」」」


 俺が締めの言葉を言うと、全員立ち上がって礼をしてくる。

 最初はミナやメイド達だけだったのに、いつの間にか全員に蔓延しているみたいだ。



 リアレスの開拓が、着実に前進していることを肌で感じながら俺は、通信を使ってミナに夕飯はハンバーグにするように言う。


お読み頂き、ありがとうございます。

第二次大戦の資料を読んで書こうと思ったのですが、作品に載せるか迷い控えようと判断して一度は書きましたが消すことにしました。

結構酷い内容で、日本が負けた後には女性の強姦事件が10日で1300件以上報告があったとか、色々な婦女暴行、猟奇殺人が日本人へ行なわれた事を知りました。

作中で資料と紹介しているのが、上記の内容や戦争で死んでいった人達の遺書を紹介しています。

日本人を庇護するだけではなく、間違いや罪なども資料として提示してると設定しましたので、リアレスの子供達や大人達は公平な議論をしてると、お考えください。

作中の場面で、そこが簡素になっているのは、そういった訳なのでご了承下さい。


次回は、

 プールでスク水を着たロリ、ショタ、獣と一緒に戯れるお話です。

                         おい!上記の内容をぶち壊しじゃねえか!

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