105.桜花国記(歓迎式典)
□ マサキ
王宮迎賓館で2人の女性と向き合う。
「アイリス殿、ようこそ、御出で下さいました!」
「マサキ殿、こちらこそ、オウカ国に来れて嬉しく思います」
「それは重畳、アヤカ殿もお久しぶりです! どうですか、桜花は?」
「ええ、私も桜花国に来られ大変喜んでおります」
笑顔で2人の返事を聞く。
アイリスの表情は、苟か固い印象を受け
方やアヤカは、本当に喜んでいるようだ。
「御2人は、初めてでしたね!」
「ええ、では私から御挨拶を、フォルフェバレク王国女王の アイリサルナ・フォルフェバレク です」
「これは、ご丁寧に、私ニカナ帝王国の帝を務めます。 オモダル・アヤカと申します」
互いに挨拶を交し合う2人
彼女達には、前もってお互いの国と桜花関係について話しているので問題は無さそうだ。
「マサキ様、続いて手前どもが……」
「ああ、ポルトナ! そうだね、御2人は、すでに合っている我が国の首相が、歓迎の式典開きたいそうでなので、よろしければ御寛ぎ下さい」
司会進行をポルトナに任せた。
式典と言っても堅苦しい物ではなく、桜花国の子供たちによる花束の贈呈や歓迎の合唱などが行われる。
他にも俺から桜花国で最上位の勲章の贈与なども予定している。
他国のしかも王族に勲章? と疑問に思うかもしれないが、これは儀礼的なもので俺が持っている勲章と同じ物、つまり対等である事を物で示しているに過ぎない。
だから家臣に渡す時の授与ではなく、贈与になる。
本来だと外国の国賓が来た場合は、日本だと経団連など経済を動かしている者が来て挨拶をするのだが、今回は招いていない。
別に国交をを結んだ訳でなく、部分交易の条約をしただけなので経済とは別だからだ。
他にも色々な重鎮達が挨拶をするらしいが、出来て間もない桜花では、こちらも今のところ無し。
まあ、面倒だしせっかくお客さんが来たんだから、楽しんでもらう方が良い。
式が進み、特に2人が喜んだのは、やはり子供たちからの花束や合唱だった。
うん、可愛いは正義だ!
□ アイリス
ここが、オウカの王宮ですか……。
見た事も無い調度品があるのだと身構えておりましたが、大部分はフォルフェバレクの王宮と変わらないのですね。
建物も我が国と建築方法が苟か異なりますし、全体を通して見ると質素な感じを受けます。
本当にこれが王宮なのでしょうか? 疑問に絶えません。
しかし、この子供達は……亜人なのに……
かわいい~~~~~~~~! ああ、触りたい、ナデナデしたい。
うぅ……でも、女王として来た我が身、ここは我慢ですね。
でも、でも……。
桜花国の王宮で歓迎式典を受けるアイリスは、今まで驚かせられていた分、子供たちの可愛さに当てられた様だ。
□ アヤカ
やはり素晴らしい!
これほどの建築物
これほどの音楽
これほどの文化
どれを取っても雅やかな事この上ない。
私達は、少しでもこの文化を学び、少しでも取り込める様に努めねばなりません。
そのために桜花国へ来たのだから!
アヤカは、自身の判断が正しかった事を再認識して、桜花から学ぶことの多さに喜びを感じている様だった。
式は進み、晩餐会を経てその日の行事は無事終了する。
その日、マサキは自宅ではなく王宮で一夜を過ごし、
アイリスとアヤカ1行は、用意されたホテルに宿泊するのだった。




