チュートリアル 〜弐寺の場合〜
チュートリアル 〜弐寺の場合〜
僕たちは最後の機種のbeatmaniaⅡDXこと弐寺の筐体前へとやってきた。
「これが弐寺ですか。」
DDRやギタドラの様にでかい筐体に7つのボタンと皿が右側と左側にそれぞれついていた。
「ここまでいろいろな機種に触ってきたから大体察しがつくよな。これもポップンと同じ上からくるノーツを鍵盤を叩いたり皿を回したりするんだ。」
「降ってくるノーツは上と下で色が違っていて、上の3つは青、下の4つは白のノーツが
降ってくる。」
「次に皿の説明をする。皿は降ってくるノーツの色は赤で他のノーツより横に広がっている。」
「さっきちらっといったが鍵盤は叩くのだが、皿は回すんだ。」
弐寺はDJをモチーフに作られたと聞いていたが、だからターンテーブルがあるのか。
「皿は主に小指で取ることが多いが、なかには手首で回したり片手を使って回す人もいる。」
「弐寺で厄介なのは縦連、階段、トリルなどあるが、中でも皿が個人的には1番厄介だな。」
「すみません、今挙げた厄介なのってどういうのですか?」
「ん?まだ説明がなかったか。難しいことじゃないから軽く説明する。」
「まず縦連というのはその名の通り縦に連続してノーツが降ってくること。階段も名前の通り階段の様にノーツが並んで降ってくること。」
「トリルは1、2、1、2の様に同じ二箇所にノーツが降ってくること。どれも慣れないと難しいものだ。」
「さて、話を戻して皿についてだが、皿はまず鍵盤との距離が少し遠くて手が小さいと物理的にとれない場合があるんだ。」
「皿と鍵盤を同時に使う皿混合譜面というものもあり、鍵盤に集中すると皿を取り損ねたり皿に集中すると鍵盤が疎かになったりと数多のプレイヤーを悩ませてきた。」
「なかでも皿譜面と呼ばれる主に皿が主体の譜面があるんだが、これも皿が苦手な人には厳しいものだ。」
「皿は鍵盤と違って1つしかないから常に縦連状態だし鍵盤よりも捌きやすいから鍵盤より密度が高く、見難かったりどれぐらい回せばいいのかわからなくなったりするんだ。」
皿が大変だというのはよくわかった。だが皿の話が異様に長い気がする。なにか皿に苦しまされたのだろうか。
「実は部長、皿が苦手で適正レベルの下のレベルの皿曲がスコア全然伸びてないんだ。」
帯人先輩がこっそり教えてくれた。先輩といえども苦手なものはあるんだな。
「皿はこれぐらいでいいか。次にクリア条件だが、ポップンやボルテと同じゲージが赤いところで曲を終わらせることだ。80%以上でクリアとなる。」
「他にもゲージにはハード、EXハードがあり、これはギタドラやDDRの様にゲージが無くなる前にクリアすることが条件になる。」
ただ、普通のゲージ、ノーマルゲージやイージーゲージよりも減りやすいから要注意、と先輩は付け足した。
「ハイスピやオートも他の機種と大体同じだから省くぞ。」
時間が押してるのだろうか、説明が若干早足気味になってきた。
後ろで先輩たちが『皿の話してるから・・・』『まだチェッキン穴ハードできてないんだっけ?』などと話してて部長に注意されていた。
「次に難易度について説明する。Normal、Hyper、Anotherの3つがある。因みにHyperは灰、Anotherは穴と略される。レベルは☆1〜☆12までだ。」
「最後に各モードについてだ。モードにはstep up、standard、段位認定、FREEなどがある。段位認定については追い追い説明するとして、まずはstep upから始めるんだ。」
説明と同時に実際にプレーするようだ。そして僕から始めるという順番が定着したようだ。
「step upは絶対に3ステージできるから初心者にはもってこいのモードだ。もうお前たちはレベル2くらいからでも大丈夫だよな。」
それから僕は今までやってきたようにレベル2の曲をクリアしていった。
「ほう、革命Nもクリアするとは。音ゲーにもう慣れてきたんだな。」
「そうですね。ボタンもポップンの様に押せばいいですし。ただ皿がまだ慣れないんですが。」
「皿は弐寺erにとっての永遠の課題だからな。うんうん。」
「それは行き過ぎじゃ・・・。」
この部長、もしかして見た目によらず可愛い部分があるのか?
「さて、一応私たちが教えられるものは全て教えた。この中からでもいいしまだ教えてない機種を独学で学ぶのも良しとする。専門機種を選ぶのだ。」
ついにこの時が来た。
これから正式に入部するにあたって自分の専門機種を決めるのが音ゲー部らしい。
先輩たちの専門機種以外でもいいということでみんなでまだ説明されていないダンエボ、ミライダガッキ、ビートストリームの3機種を見に行った。
他の3人はこの3機種が気に入ったようで、それぞれ説明されていない機種を選んだ。
「私はダンエボにします。ダンスは昔やっていたので。」
「私はミライダガッキにします。ゲーム中にでるお面が気に入ったので。」
「俺はビートストリームにします。なんかシンパシーを感じたので。」
飛鳥がダンエボ、未来がミライダガッキ、音也がビートストリームに決めたところで次に僕の番がやってきた。
「さあ、君はなにを選んだのだ?」
僕は今までやってきた機種について思い出した。それぞれのゲームは魅力的でどれも申し分なかった。
しかし、決めなければいけない。
「僕は・・・」
でも、
「僕は・・・」
先輩たちは言っていなかった。
1 つ だ け 選 べ、とは。
「全部・・・。」
「え?」
「全機種を専門機種にします!音ゲー全てを極める、それが僕のッ、これからの目標ですッッッ!」
言ってしまった。もう後戻りはできない、先輩たちはなんて言うだろうか。
無理だと笑うだろうか、ふざけるなと怒るだろうか。
おにがでるか蛇がでるか、僕は固唾を飲んで部長の言葉をまった。
「ふっ、まさかこれで2度目とはな。」
「いいだろう。太田寛之、今日からマルチ音ゲーマーとして3年間頑張っていくんだ。」
「は、はい!よろしくお願いします!」
こうして僕はマルチ音ゲーマーとしての道を歩んでいくのだった。
チュートリアル編、やっと終わりました。
弐寺のチュートリアルと1年生の機種決めを一緒にしたので今回はいつもより長くなってるかと思います。
今回のあとがきは弐寺についてとこれからの内容についてわけて書こうと思います。
弐寺はBEMANI一のガチンコ系と言われますが、やはり弐寺が1番音ゲーの貫禄があると思いますね。
KONAMIの最初の作品ですし(とは言っても弐寺が最初ではなくその前にbeatmania、通称5鍵と言われるものがあるのですが)。
自分はjubeatとの連動企画、リンクルリンクから弐寺を触り始めました。
始める前にコイン投入口がわからなくてあたふたしたのを今でも覚えています。
当時はjubeat一筋だったので弐寺の様なゲームは慣れていなかったので大変でした。
でもやっていくうちに出来るようになってきて、段位が上がるたびに喜んでいました。
現在はマモニスのおっさんを攻略しようと頑張っています。
次にこれからについてです。
これからは今までみたいな会話文だらけでなく普通の小説らしく地の文を多用していきます。
そして話の内容ですが、1話完結だったり何回かに分けたりしたいと思っています。
サブタイトルもjubeatだったら1stTune、ポップンだったら1stStageのようにその機種に応じて変えていこうかと考えています。
登場人物も主にその機種をメインといてるキャラを出すので毎回主役が変わる予定です。
そんな感じでこれからも音ゲー部をよろしくお願いします。
それではまた次回。




