第4話 〜部活作り〜
第4話 〜部活作り〜
こうして音ゲー熱を取り戻した私は丸池と共に行動することが多くなった。
学校の休み時間も主に弐寺の話をしたり、放課後になれば2人でゲームセンターへ繰り出すこともしょっちゅうあった。
そんなある日、1人の女生徒が私たちの元へやってきた。
「あの、前から聞こうかなとは思ってたんだけど、その弐寺とかって音ゲーの弐寺だよね?」
「おう、そうだけど?」
丸池が答えると女生徒の表情がぱぁと明るくなった。
「やっぱりそうなの!?あたしも音ゲーやってるけどなかなか他にやる人がいなくてね、少し寂しかったんだ。」
「という事はあなたも・・・?」
「うん、あたしはポップンをやってるんだけどね。そっちは?」
「私は弐寺をやっている。こっちにいるやつも・・・」
言いかけた私の言葉を遮り丸池は女生徒に話しかける。
「俺もポップンやるんだ。どう?今度ゲーセンで対戦しない?」
丸池がポップンを出来るなんて聞いたこともない私は唖然としていた。
それに気づいていない女生徒は同じ機種をやるという人を見つけたことに興奮していた。
「勿論オッケー!なんなら今日の放課後行こうよ!」
「よし来た、お前も来るよな?」
「あ、ああ。そうだな。」
ポップンはどれだけ出来るんだ?まさか虚勢ではないだろうな、と心配になりながらも放課後のゲームセンターに行くことを約束した。
「ところで名前聞いてなかったね。俺は丸池っていうんだ。」
「あたしは丸井彩香!よろしくねっ!」
放課後、ゲームセンターについた私たちは早速ポップン筐体へと向かった。因みに私も先ほど自分の名前を名乗っておいた。
このゲームセンターにはポップンが2つほどあり、丁度対戦できる環境になっている。
「とりあえず勝負っていうよりはお互い楽しむ方向でいいよね?」
「ああ、じゃあオジャマ無しの対戦で。」
「ところでレベルはどうする?」
彩香がそう聞くと丸池は得意な感じで答えた。
「そっちに合わせるよ。何選んでもいいぜ。」
丸池の挑発とも取れる行為に彩香は少しカチンときていた。
「ほう、結構な余裕を見せるね。これでもポップンを2〜3年やってきたんだから絶対負けないよ!」
そうして選んだ曲はトイコンテンポラリーH、ポップン16のラスボスでありHにしてはレベルが39とかなり高い曲だ。
それに対し「いい曲選んだねぇ」と未だ余裕を見せる丸池。
そしてポップンバトルが始まった。
この曲の難しさは何と言っても階段の多さと長さであろう。
しかし2人とも若干こぼしはしているがゲージが減らない程度にはノーツを叩けている。
曲が終わりリザルト画面へと進む。
結果、丸池の方が僅差で勝っていた。
「うそ!まさか負けるなんて・・・」
「へへっ、どうよ俺の実力。」
「ま、まあこれはあたしの苦手なやつだし?たまたま調子でなかっただけだし?」
苦しい言い訳を繰り返す彩香。それを軽くあしらう丸池。
「じゃあ次は俺が決めるよ。レベルは・・・まあ同じくらいのやつでいいか。」
そういい丸池は曲を選択する。
「ほう、少年リップルズEXか。いい曲選ぶじゃないの。」
彩香が王者の風格(?)を醸しながら言う。
こちらもさっきと同じレベルは39、前作のポップン19でjubeatから移植された曲である。
39の中では普通くらいのレベルであるが作曲者がポップンのSDであるwacなため油断はできない。
結果、丸池の大勝利で終わった。
「な、なぜだぁぁぁぁぁ!」
彩香はまるで勇者にやられた魔王のような断末魔を上げた。
「いや、これ俺の得意曲だし、そう簡単に負けるわけにはいかないんだよ。」
あたしの得意曲でもあるのに・・・と嘆く彩香。
「くっ、こうなったらこれでどうだ!」
そして彩香がヤケクソで選んだ曲は・・・
「な!?サイレントEXとか正気かお前!?」
サイレント、音楽とは言わずもがなポップン最強曲である。
「これで、この曲で・・・あんたを殺してあたしも死ぬ!」
いったいこの女は何を言っているんだ・・・
当然2人のスコアは壊滅的であった。
体からプシューと蒸気が噴き出てる・・・ように見える2人の元へ私は苦笑いしながら歩み寄る。
「一体何がしたいんだお前らは。」
「こっちが聞きてーよ。」
「ま、まあいいじゃん楽しかったんだし。」
誤魔化そうとする主犯を冷ややかな目で見る私と丸池。
そんなこんなで彩香も私たちの同志となった。
それから3人で過ごしていると、自称バンドマンの荻田虎太、留学生のダンク・D・ラミネスも私たちの同志となった。
丸池は彩香の時と同じく荻田にはギタドラ、ダンクにはDDRでバトルをした。
ギタドラとDDRも丸池はなかなかの腕をもっており、専門機種である2人と互角の戦いをしていた。
本人曰く音ゲーはほぼ全機種手をつけているそうだ・・・これが俗に言うマルチというものか。
私たちは5人で放課後にゲームセンターへ行ったり学校で談笑していたが、ある日のことだった。
「なあ、俺たちも5人いるんだし、折角だから部活作んない?」
突然丸池が部活を作ろうと言ってきた。
「部活かぁ、いいかもね。」
「俺は軽音部に入ろうと思ったが、こっちの方がなんか合ってるかもな。」
「部活・・・いいネ!オレも賛成するヨ!」
みんなやる気に満ちていて今までで1番話が盛り上がっていた。
「部活っていっても申請とかあるし顧問も探さないとだしそもそも音ゲー部なんて作っていいのか?」
「大丈夫、絶対大丈夫だよ!」
「不安しかないのだが。」
不安が残ったまま1日が終わった。
しかし丸池は1週間後にはしっかり申請書を出し顧問を捕まえていた。
いったいどうしたんだと私が問うと丸池は只々気合いで乗り切ったと言い張った。
こうして、この日から私たちの音ゲー部が始まった。
新年明けましておめでとうございます。(現在1/9)そして本編は久しぶりですね。
まさかこんなに時間が空くとは思いませんでした。
今回は音ゲー部が出来た瞬間を書きました。
まあなんやかんやあって音ゲー部が出来たわけですよ。
気合いがあれば成せぬことはないんですよ多分。
さて、話は変わりますが明日、1/10はある記念日です。明日というか現在時刻からあと1時間後なんですけどね。
なんの日かは直ぐにわかるかと思います。
まあ正直そこまで引っ張ることではないんですけどね(笑)
それではまた次回。




