2ndSTAGE 〜ダンクエボリューションアーケード〜
2nd STAGE 〜ダンクエボリューションアーケード〜
前回の音ゲー部!
少女2人がキマシをしていたころ彩香はスケールアウトに心を折られていた。
彩香が今日は疲れたアヤチカお家に帰ると口から魂のようなものを出しながら店を出て行くと、すれ違いざまに1人の男子高校生が入ってきた。
「oh、飛鳥に未来に帯人とはこれまた珍しい組み合わせだネ。」
日本人よりも体型がガッシリとし、肌がアメリカ特有の色をしている青年は軽いノリで飛鳥たちと合流した。
「ダンク先輩、今日は1人で?」
「Yes、スコアを詰めたりよりパフォーマンスに磨きをかけるため来たけどみんないるならそんなん後でいいサ。」
1人でじっくりやろうとしたが友達がいるとつい一緒に遊んでしまうのは音ゲーマーなら多少は当てはまるだろう。
「あの、ダンク先輩。」
飛鳥は何か言いたいことがあるのかダンクへ話しかけた。
「どうしたんダ?」
「ダンク先輩ってDDRでもパフォーマンスを重視してるんですよね?」
「重視っていうかDPはそうだけどSPはスコアの方を重視してるけどネ。」
ダンクはSPはバーを持ちスコアを重視してのプレーをしているがDPに関してはどちらかというと見せるプレー、つまりパフォーマンスを重視しているのだ。
「もしよかったらダンエボでバトルしませんか?パフォーマンスなら私も自信があるので。」
飛鳥は普通に2人でプレーをするというよりはどちらが上手くダンスを出来るか競うつもりで言っているようだ。
DDRとダンエボは両方体を動かすゲームである。
そもそも遊び方は違うものの同じダンスというテーマがあるのでプレイヤーは多少なりとも共通する箇所があるのだ。
しかし、だからと言ってDDRプレイヤーが全員踊れるわけではない。それと同様にダンエボプレイヤーが全員レベル18以上できるわけでもない。
だがダンクは例外である。
DDRプレイヤーでありながらダンエボのようなプレーもできるのだ。
そんな彼だからこそ飛鳥はバトルを挑んだのだろう。
「面白イ、受けて立つヨ!」
かく言うダンクもパフォーマンスは日々研究に研究を重ねているのでやる気マンマンである。
かくして飛鳥vsダンクのダンスバトルが始まった。
勝敗のつけ方は1曲目はダンスを完コピしてスコアの高さで決めるスコア対決、2曲目はアドリブを加え如何に審査員を魅了するかのパフォーマンス対決である。
それでも決着がつかなかった場合、全STAGEクリアで出て来るボーナスSTAGEでパフォーマンス対決をする。
因みに審査員とは帯人と未来とたまたま通りかかった太田の3人である。
まずはスコア対決、曲はFlowerである。
Flowerは速いBPMと独特な動きで難易度がなかなか高い。
更にビートストリーム以外のKONAMI機種+太鼓の達人、maimai、groove coasterと計12機種に収録されている最多収録曲であり、音ゲーマーなら知らない人はいない超メジャー曲である。
余談だがKONAMI機種だけに絞ると凛として咲く花の如くの10機種収録が最多である。
「それでは第1回OAC(音ゲー部アーケードチャンピオンシップ)を開催します。両者は準備をしてください。」
(何故か)司会進行をしている帯人が言うと飛鳥とダンクの2人は真剣な表情で三角と四角のボタンを操作した。
飛鳥としてはダンエボを専門としてやっているのでスコア勝負では絶対に勝ちたいところだ。
対してダンクはスコアについてはあまり意識していない様子でいる。
スコアは捨てて次のパフォーマンスで勝負を仕掛けるのだろう。
「ではカウントダウンいきます。」
帯人は5、4、3、2、1、スタート!と開始の合図をした。
飛鳥はやはり日頃からダンエボをやっているからかスコアがどんどん伸びていく。
今のところコンボを切る様子はない。
対してダンクは飛鳥よりスコアはあまりよろしくはないが、それでも一般人と比べると上手いレベルだ。
数分後、曲が終わりリザルト画面へと移る。
結果は飛鳥が970k、ダンクが960kと飛鳥の勝利である。
「やっぱりスコアは負けたカー。」
ダンクはもはやわかってたような口ぶりだった。
「流石にスコアで負けたら面目がないですからね。」
飛鳥はそう言うが内心では下手したらスコアが負けてたかもしれないと少し焦っていた。
続いては2曲目のパフォーマンス対決である。
課題曲はFollow Tomorrow、弐寺からの移植曲である。
Ryu☆率いるHHHにmoimoiとStarving Trancerが加わったグループの曲で、ダイちゃんことダンサーのDai.の腹チラダンスムービーでお馴染みの曲だ。
最後に来る激しい動きやラストの長いホールドなど注意点は多いが、それらを如何に見せに行くかがパフォーマンス対決でのポイントとなる。
帯人のスタートというコールと同時に2人のパフォーマンスが始まった。
飛鳥はまず最初は通常のダンス通りに踊る。
スコアを気にしないためか普段よりも手足の振りを大きくしダイナミックなパフォーマンスをしたりとゲームをしてる感覚ではなくストリートダンスでも踊ってるかのようなプレーをしていく。
しかしダンクも負けてられない。
ダンクはその長身や手足の長さを利用して飛鳥のダイナミックなパフォーマンスを潰すかのようにより大きく動く。
更にはゲーム画面を背に向け審査員の方を向いて踊る、背面プレーも行った。
「背面プレーはDDRでやってるから朝飯前ネ!」
ダンクはダンス中に関わらず飛鳥にプレッシャーをかける。
「くっ、だったらこれはどうです!」
飛鳥はサビの直前で膝を曲げ両足を横へ曲げながら大ジャンプした。
これは振り付けにはないものの弐寺のムービーでmoimoiが行う大ジャンプであった。
そう、これこそパフォーマンス対決で重要となってくるアドリブパフォーマンスである。
本来と違う動きをしてもスコアは関係ないので対決に支障はない。
寧ろ譜面通りに踊らなくても審査員の目に止まるような動きをしたほうが得点が入りやすい。
ダンクもこれには驚きを隠せなかった。
だがそこで怖気付く彼ではない。
大サビの激しい動きの場所、つまり発狂地帯ではその踊りに会うように要所要所にブレイクダンスを決めていく。
そして最後のホールド、2人は肩で息をしながら片手を天高く挙げる。
その拳には自分こそ1位という気持ちが込められているのかも知れない。
審査員たちはいつから用意していたのかわからない2人の名前の書いてある板のようなものでジャッジする。
結果は、飛鳥1、ダンク2でダンクの勝利である。
「これで五分五分、次で決めるヨ!」
ダンクは次も勝利をする自信があるようだ。
これに対して飛鳥も負けじと言い返す。
「いや、次は私が勝ちます。なんども負ける私ではありません!」
2人は今闘志の塊と化してそれぞれの気迫を飛ばし合っている、太田にはそんな風に見えた。
「帯人先輩、最後の曲はなんですか?」
太田は真ん中にどっしり構えている帯人に尋ねた。
「最後はな、みんな知ってるあの曲だ。」
最後の曲、それは
「紅色リトマスで凛として咲く花の如く!」
凛として咲く花の如く、ポップン15から登場して瞬く間に様々な機種に移植された曲である。
撫子ロックという和風なロック調が人気の理由となっている。
Flowerと比べ歌物なので一般人にもとっつきやすい曲でもあるので人口全体で見るとFlowerよりもこっちの方が知名度はあるだろう。
2人は軽く手足の運動をし、最終曲に備える。
これで勝負が決まる。
泣いても笑ってもこれで最後だ。
「準備はいいか?」
帯人は2人に問いかけた。
「ok、このまま一気に勝負を決めるヨ!」
「問題ないです。あとは己を信じるだけです。」
2人の意思表示を確認し、スタートのコールをする。
スタート!
2人は今まで以上にハイレベルなダンスを見せる。
それはもうゲームの領域を超えているのかもしれない。
ゲームセンターが一瞬にしてダンス会場と化しているようにも見える。
そしてフィニッシュを同時に決める。
審査員の結果は、
飛鳥1、ダンク2
先ほどと同じ結果。
つまり優勝は・・・
「優勝はダンク先輩!」
帯人はダンクの手を持ち上に挙げた。
「いやっふぅぅッ!winner!」
ダンクは高校3年生にも関わらず子供のようにはしゃいだ。
「あーあ、負けちゃったか。」
飛鳥は残念そうに、そして薄々勝てないと気づいていたかのような声で呟いた。
「飛鳥ちゃん、お疲れ。残念だったね。」
未来は飛鳥の元へ駆け寄り労いの言葉を放った。
「ありがと。でもこれはしょうがないよ。」
「しょうがないって?」
「Follow Tomorrowの時からなんかわかっちゃったんだ。私はダンク先輩にパフォーマンスで勝てないって。」
確かに飛鳥のパフォーマンスは凄かった、流石ダンス経験者と言えるだろう。
しかしダンクはその上を行っていた。
上には上がいる、ただそれだけだよと飛鳥は未来に言った。
その後、ダンクは飛鳥の元へ行った。
「nice fight、飛鳥。」
ダンクは右手を飛鳥の方へ伸ばした。
互いの健闘を讃えるための握手だろう。
飛鳥も右手を伸ばし握手する。
「完敗です、先輩。」
「いヤ、そっちも凄かったヨ。」
「ところでダンク先輩はダンス経験はあるんですか?」
飛鳥はダンクがヤケにダンスが上手いので気になっていた。
そしてダンクは昔を懐かしむように答えた。
「中学の頃ストリートダンスをかじっててネ、よく仲間たちとダンスしていたんダ。」
「ああ、だからあんなに上手かったんですか。」
いくら日本でダンスをやっていたとしても、ストリートダンスの本場であるアメリカで鍛えられていては勝つのは難しい。
飛鳥はただ単に相手が悪かったのだ。
「いやー、いろいろ勉強になるところがありました。ありがとうございます。」
飛鳥は今日バトルをやってくれた事についてのお礼を言った。
「こっちも楽しかったから全然いいヨ!」
「また今度やりましょうね!」
「Of course!勿論サ!」
こうして音ゲーを通じて先輩と後輩の絆が深まったとさ。
ダンスレボリューションじゃなくてダンクレボリューションですよ。
というわけでダンエボの第2回でした。
今回は前回と打って変わってガチな路線になっています。
笑いどころと言えば最初と突然現れた太田くんぐらいですかね。
因みに最初の『前回の音ゲー部!』はラブライブ!ネタです。
音ゲー部!とラブライブ!ってなんか似てね?って思い早速使わせてもらいました。
アヤチカお家に帰るもついでに使いました。
もしかしたら彩香先輩はこの路線が定着してしまうのでは・・・。
そんなこんなで次回がダンエボ回最後です。
正直ダンエボはあまりやらないのでちゃんと書けてるかわかりませんが、3STAGE分は絶対書くのでご心配ならず。
今回の話は途中で睡魔と闘いながら書いたので文がおかしい箇所があるかもしれません。
一応確認したので大丈夫かと思います。
もし誤字脱字があればご指摘よろしくお願いします。
それではまた次回。




