チュートリアル 〜部活メンバー〜
チュートリアル 〜部活メンバー〜
僕は放課後、真っ先に音ゲー部の部室へと向かった。
部室の場所は先生が配っていた部活動の用紙に書かれていたので迷わず行くことができた。
「ここが音ゲー部か」
そこは他と変わらないなんの変哲も無い部室だった。ドアに『音ゲー部』と書かれている紙があること以外は。
いったい中はどうなっているのだろう。まさかゲームがたくさん置いてある無法地帯状態ではなかろうか。
今更ながらこの異常な部活動への恐怖を覚えたが、今更引くことはできない。
僕は覚悟を決めドアを開けた。
「ん?新入部員か?」
中にはヤンキーみたいな人はいなく、寧ろ眼鏡をかけた優等生のような男子生徒が話しかけてきた。
「は、はい。この部活動に入部しようかと思いまして」
あたりを見回してみると部員らしき人たちが6人、他の新入部員らしき人たちが3人既に部屋にいた。
「そうか、それじゃあもう一人来たことだし、自己紹介といこうか。私は音ゲー部部長の縦皿鍵介だ。専門機種はbeatmaniaⅡDX、通称弐寺だ。」
眼鏡の優等生はどうやら部長だったようだ。
「俺は荻田虎太。専門はギター兼ドラムだぜ。」
次は髪型がV系のような(校則的に大丈夫か?)人が自己紹介をした。
「あたしは丸井彩香。専門はポップンよ」
今度は少し茶色っぽい色でゆるふわ系ショートヘアの女子生徒だ。
「ok,オレはダンク・D・ラミレス。専門はDDRだヨ。」
まさかの外人さんである。身長は2mほどあり黒い肌が特徴的の気さくなアメリカンのようだ。少し威圧感が伝わってるが。
「俺は湯山帯人。専門はjubeat。よろしくなっ」
「僕は反町玉夫。専門はリフレクだよ。」
「・・・三井真美。専門はボルテ。」
残りの先輩たちの自己紹介も終え、次は僕たち新入部員の自己紹介だ。
新入部員の自己紹介が続く。僕の他に来ているのは、『千葉未来』、『踊咲飛鳥』、『犬飼音也』のようだ。生憎だが同じクラスの人はいなかった。
「じゃあ、最後は君だね。」
いよいよ僕の番だ。自己紹介はあまり慣れていないからすこし緊張感するな。
「僕は太田寛之といいます。正直音ゲーはあまり詳しくないのですがよろしくお願いします」
こうして僕の音ゲー部での生活が始まった。
前回のあとがきで1話と2話はチュートリアルと言ったな、あれは嘘だ。
正確にはチュートリアル入部編はこれで終わり、次回からはゲームの紹介編となります。なので実質チュートリアルなのです。
それと、この作品ではBEMANI機種をメインとさせていただきます。なので他社の機種はたまに出る感じです。
登場人物の名前ですが、実は専門機種に由来する名前にしているのでこじつけが多く読めない名前があると思います。なのでここで読みにくい名前を紹介しときます。
縦皿鍵介→たてざらけんすけ
荻田虎太→おぎたこた
湯山帯人→ゆやまたいと
反町玉夫→そりまちたまお
踊咲飛鳥→おどりざきあすか
後は普通に読めるはずなのでこの辺にしておきます
それではまた次回