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スカイノーツ  作者: 詩篇ナオ
序章
3/6

閑話休題

少し間があきました

おかしい点があったので、一文変えました

放課後になり、生徒にあふれていた学校は次第に静かになっていく。ここ、職員室にいても人気が次第になくなっていくことが分かる。

 ――早く帰りたいよ。

 瑠衣は、職員室にある担任である先生の机の前にいた。先生に呼ばれて来たはいいが、肝心の先生が野暮用で外していると聞いたときは本気で帰ろうかと思った。

 でも、隣の机にすわす先生が、瑠衣を止めるように担任から言われていたということを話したので、しかたなく帰るのを待った。

 しかし、瑠衣の怒りは頂点に達しかけていた。そして、職員室にかけられた時計をみて

 ――よし、もう二十分は待ったから帰っても先生のせいにできる!

 と、帰る決心をしたとき、

「ごめんねー。大通さん。少し資料作るのに手間取っちゃって。」

 担任である、女の先生が入ってきた。その手には、A4サイズの茶封筒が数枚抱えられていた。

 瑠衣は思わず封筒について確かめてみる。

「先生。なんですか?その封筒」

「この封筒はね~。今から大通さんに持って行ってもらいたくて~」

「どこにですか?」

台坂若菜(だいさかわかな)さん。」

「はい?でもなんで私?」

「だって、先生が行ってもいいけど。それじゃあ、意味がないのよね。」

「何の意味ですか?」

「クラスメートが行くことで、もしかしたら友情が芽生えて、明日には登校なんてことに……」

「なるわけないじゃん。先生、漫画かドラマの見過ぎだよ。」

 瑠衣は、ため息をついた。前からこの担任は頭が弱いんじゃないかと思ったが、まさかここまで弱いとは思わなかった。

「まぁ、いいから行ってくれない?どうせ台坂さんとは同じ中学校でしょう?」

 と、先生が瑠衣の横に立ち、肩に手を置く。そして、小声で

「さっさといけ。じゃないと、私の担当の授業の平常点0でだすわよ」

 縦に何度も振る瑠衣。笑顔で手を振る担任。しかし、眼は笑ってない。

 瑠衣は、ひきつる頬を必死にごまかしながら職員室を出るのが精いっぱいだった。

短いです。

そして、簡単です。

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