君と俺と…
俺は15歳の時から恋をしたことがない。
もちろんしようと思えばできるものだが
どうしてもヴィドリームの黒咲玲緒って言う壁が邪魔をする。
好きになってもお金目当てだったり、顔だけの場合があるため
中身を好きになってくれない女子が多い。
恋愛なんてそんなものだと思っていた
でも…俺が転校した高校で俺は運命の出会いをするのだった。
「あ・・・だりぃ。高校なんてめんどい…」
今日もやる気がない玲緒はだるそうに道を歩いていた。
転校初日なのにやるきがなさすぎる。
「サボればよかったかも…。でも理里一人で行けねえとかいうし…」
一人でブツブツブツブツ喋りながら歩いていると
一人の女の子が泣いていた
玲緒は無視することもできず女の子に
「どうしたんだ?」
と話しかけると
「…ひっく…」
女の子は泣き止もうとせず泣き続ける
玲緒はため息をつき
カバンからいつもなめている棒付きのキャンディを出すと
女の子に渡した
「・・ありがとう」
と女の子がお礼を言うと
「落ち着くまで…それ舐めろ…。ゆっくりで良いから」
「ありがとう…あの、生徒手帳を落としちゃって…」
「ふぅん・・・名前は?」
「え?」
「名前!!!!名前がわかんないとさがせねーし…」
「…石川優雨です」
「了解。俺も探すから」
と言うと玲緒は探し始めた。
「えっ・・・でも」
「いいから早く探すぞ…」
と公園や家の近く学校の近くを探し
「…これじゃね?」
「あ・・・ありました…ありがとうございます。
あの…よければ名前を」
「黒咲玲緒…ついでに君と同じ高校だから…」
と言い去って行った。
「かっこよくて優しい人だな」
と優雨が思いながら