第四話 気づき
隠れアイドルヲタク タツは 家に帰ってから
家族の交流を 適当に あしらいつつ パソコンに向かった
気になることがあった。
中村のことだ 当然初対面のハズなのに どこか見覚えがある。
自分の知識とネットの力を 総動員して 調べに調べた。
「やっぱり・・・」
あの人 元アイドルグループの プロデューサーだ。
前に そのグループが出演していた過去番組を 偶然ネットで見たとき見ていた。
そのグループは 今の10年ぐらい前のアイドルブームの時に
たくさんできたグループの 一個で
ブームの追い風もあって 多少ヒットを出したものの
すぐに ブームが終わり 解散したらしい。
その 体一つで 作詞から作曲、ギャラの管理まで 全て一人でまかなっていたらしく
当然 まかないきれなくなり アイドルは解散を期に 他の事務所に移ったとやら・・・
それを期に 表舞台から 姿を消した。
でも 才能だけは認められてたんだとか
才能があるが故にという 感じだろう。
「なんで そんな人が こんな新潟の田舎に・・・
つか その事務所は 個人事務所で SONYとは全く関係がない」
「もし そのあと SONYに入ったのなら ネットに何らかのコトが出ているはず」
俺ら だまされてるんじゃね・・・