そそっかしい男
掲載日:2026/06/01
僕はそそっかしい。常に何か失敗してしまう。しかもプライドが高いので、誰かの意見とか参考書に頼ろうとしないので、特に失敗が多い。
僕は珍しく参考書を買った。好きになった人にラブレターを書こうと思ったのだが、今回こそ失敗は許されないのでラブレターの参考書を買って、そのまま書き写したのだ。
「これ参考書をそのまま書き写したでしょ」
渡して直ぐにバレた。
ー なぜだ?何がいけなかったんだ?
「帰ったらもう一度参考書をよく読んでみなさい」
僕は帰って直ぐに参考書を何度も読み返したが、理由が分からない。諦めて本を閉じて表紙を見て僕は理由に気がついた。本の作者の名前が彼女の名前だった。
僕はやっぱりそそっかしい…
ジリリリ
電話が鳴る。出てみると彼女からだ。
「理由分かった?」
「…うん」
「じゃあ付き合うのはOKだから」
そう言うと彼女は電話を切った。
僕は何がなんだか分からなかったが、目の前にある参考書のタイトルを見て納得した。
『絶対に振られないラブレターの書き方』
なるほど。




