表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
<R15>15歳未満の方は移動してください。

煙を吹き掛けられたいのかい?

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

何となくやましい気持ちになったので、年齢制限を行います。

髪は芦毛、思慮深くも何処か夢見る様な瞳、薄い唇には淡い桃色が乗っていた。着込んだ和装と鼻上に乗った丸眼鏡と相まって、はんなり、という言葉が浮かんでは消える。

そんな彼は縁側に腰掛けて、夜空を見上げた。星月夜だった。

「貴方、煙管は嗜まないの?」

「ウチの子達が嫌がるからねぇ。光も温度も選り好みするんだ、煙なんて以ての外だよ」

そりゃそうだ。古美術というのは徹底した管理の元じゃないと生きられない。それはまるで蔵の中に閉じ込められた深窓の令嬢の様に。

前に居るのは骨董品の店主。基本的な所在は日暮の街、蚤の市。兎にも角にもお眼鏡に適った物を見る為ならば、割と何処へでも脚を運ぶ奴だ。

其れは夜毎に女の元へ通う甲斐甲斐しい男と似通っていた。

「なんだい? 煙を掛けられたいのかい?」

身を乗り出して、気怠くも艶のある声で問い掛ける。その時の僅かに上がった口角が、蠱惑的で人外である事を示していた。

目に掛けた物はきっと大切にする。気難しい輩の相手を日々しているから、女の相手なんてもっと容易いだろう。でも。

「アンタが吹き掛ける相手は古美術だけでしょう?」

「さぁ、どうだろうね?」

そう言うと、とすんと体をあずける様に覆い被さって来た。その骨ばった指で私の頬を包み込むと、心の臓を下る。其れから、ころんと真横に寝そべった。

「僕の夢は年代物の身の丈程もある古美術を抱えて眠る事なんだ。起きている時も、寝ている時も、片時も離れずに愛でて居られる。最高じゃァないか? でも出来ないんだ。繊細だから。でも君は許してくれるだろう? 夜毎に抱き締めるのも、煙を吹きかけるのも」

どうせ夜が明けたら私を置いて、壺を愛でに行く癖に。愛を吹き掛ける癖に。


「ちょっと。君の視点から見て、僕はそんなロクデナシなの? 言っとくけど、此処まで酷くはないよ」

目の前には椅子に腰掛けて、慣れた手つきで煙管を手入れする店主の姿があった。部品を取り外してブラシを突っ込んで、脂を吐き出させる。その指先の動き、視線の温かさから、愛を感じる。

「随分と溜め込んだねぇ。お可哀想に……。定期的に掻き出さないと、詰まりの原因だよ」

この持ち主は此処にはいない。なんせ彼が気に入って買い叩いたのだから。

『煙草の煙を吹き掛ける』という意味そのものに意味があります。


此奴の外見描写って、そんなに深く行っていなかった事に気が付きました。

という訳で、そちらがメインの話。

でもまた忘れる。絶対忘れる。


煙草、煙管の類は同居物が嫌がるので嗜まなさそうな。

でも買い上げた時に手入れは行ってそうなので、その心得はありそうですね。


ぶっちゃけ、物の価値そのものより、

『此処に居たら、幸せにならないから引き受ける』

という面もありそうなので。

んでもって

『この子が行きたがったら、お求め易い価格で』

がモットーなんで。


改めて学び直さないといけないと思ってます。

図解……図録……。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ