2.
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2人が人形になってから、3日目のハナシ
「お前らさ、そんなぼーっとしてるならさ、」
敦が言った
「付き合っちゃえばっ?」
敦に続いて、友里
「…」「…」
2人ともシカト…
シカト…?
聞いてる?
もしかして聞いてない?
「おいこら!お前ら!」
敦が怒鳴る
「あ、ごめん」蒼依
空人はまだ反応なし
「ちょっとー空人!」
友里が空人の体を叩いた
「いてっ」
空人、やっと、意識が戻ってくる
「なんだよーいてぇな」
「お前が悪いんだろ、このバカ野郎」
敦が真顔で言った
「ったく、なんだよ」
空人、ムすっとする
「でーなんて言ったの?さっき」
蒼依が2人に言った
「あーそうそう…2人とも魂抜けたみたいにぼーっとしてっから」敦
「付き合っちゃえばっ?って言ったの!」友里
「なんだ、そんなことか」
蒼依大きなため息をついた
「お前らはどんだけ、馬鹿なんだよ」
空人も呆れ顔
「いーじゃんっ!お似合いだよ、2人とも」
敦が2人の手を重ねた
「ちょっ!」
蒼依が言った
「ほらーやめろよっ。嫌がってるだろー」
空人が言った
「嫌がってないじゃん」
友里が呟いた
「は?」
「顔、赤いよ、蒼依」
友里が蒼依の顔を直視して言った
「えっ?はっ?うそ…?」
蒼依は慌てて、重なっている手を引くと、自分の顔にその手をやった
「うわぁ…かわいー」
「敦っ!」
「ごめんー!」
「無理、まじ、無理」
「ごめんってばー!」
2人はどこかへ消えた
「あのまま、2人は別れ話かな」
空人が口を開いた
「どうだろ…てか、あたしのせいだね」
蒼依が呟く
「そんなことないよ、敦が悪い」
「でも…」
「どうする?俺達」
「何が?」
「付き合っちゃう?あいつらが言ってたみたいに」
「えっ…」
また顔を赤める蒼依
「水野ってすぐ赤くなるんだな」
「あ、ごめん…」
「いいや、可愛いと思うよ、そういうとこ」
「えっ…」
蒼依の赤い顔を両手で挟む、空人
「なっなに?」
「付き合っちゃう?俺達」
空人は真っ赤な蒼依の顔を見ながら言った