小説を書けるようになるには！

　小説を書きたくても恥ずかしくて書けない、という方、いらっしゃいますよね。そう、そこのあなたです。今回はそんなあなたに小説の書き方をお教えしたいと思います！

　まず、皆さんの中には色んな小説のアイデアがありますよね？

　ぜひ、拙くてもいいから文章にしてみましょう！

　そうすると、意外と筆は進みますよ！

　でも、エタらないか心配……。

　大丈夫！

　そんな心配してるような作者の作品なんて誰も読みませんから！

　だから、じゃんじゃん書いて書きまくりましょう！

　その取るに足らないアイデアを！

　……と、まぁ、なかなかショッキングにしてみたのだが、このテンションは続かないので普段の僕に戻ることにする。

　書きたくても書けない人間は書かなくていいと思う。それってつまり自分の作品に自信を持ててないわけだから、そんな、自分ですらその面白さを認めないような作品は他の人間が読んでも面白くないに決まっている。

　大体、文豪とか呼ばれる程にならなければその小説の研究なんかされるわけが無いのだから、その作品を最もよく知る人間は当然、その作者自身になる。

　まず、そのことを留意すべきだ。

　自分では面白くないと思っても他の人は面白いと思う。

　そんなはずがない。作者ですら理解できていない面白味を一体誰が理解するんだ。誰もできない。そりゃあ、文章を読み慣れた人間が読めばわかることもあるが、言ってしまえばただのネット小説だ。わざわざ考察したり熟読する人間がいるだろうか。いや、いない。

　それなのに面白くない小説を晒すように促して、その作者を吊し上げようとするのは非常に意地が悪い。

　そもそも、投稿ボタンを押せない理由はすぐに解決する。

　酷評が来る前にそもそも感想は貰えない。酷評に怯えるのは無自覚の傲慢である。感想を書くこともポイント評価するのも全て任意であるからまず、評価は貰えないと思わなければならない。

　結末が決まっていない、或いは結末が遠い作品は大抵エタる。

「小説を書けるようになる方法」とか謳った文章にはこれがあまり書かれていない。書きながら結末を考えるなど到底無理だ。とりあえず異世界に飛ばしてとりあえずチート能力をあげているようではそこら辺のエタった小説と同じ道を歩むのは自明である。

　あと、結末があんまり遠くてもいけない。

　初めて連載を書くなら漫画の単行本が10巻程度で終わるような内容量から始めるべきだ。それなら話の道筋は見えやすいし、沢山書きたい人にとっても満足できるはずだ。そこから長くしていくべきだ。

　たくさんのアイデアがあるならまだしもポッと出てきた程度の貧弱なアイデアで何百話も続けるのは最早、才能の範疇だ。諦めて、そのアイデアが最も輝く話数で締め切るのが潔い。

　恥ずかしい。

　これは問題外だ。

　見られるのが恥ずかしくて文章が書けるわけがない。そんな、恥ずかしいような文章など、すぐにそこら辺の文章に埋もれてしまうことを理解すべきだ。

　ルールが面倒くさそう。

　知らん！

　段落をつける、セリフはカギ括弧。このふたつである程度はカバーできる。その後に感想かなんかで指摘が入るからそれから訂正すればいい。

　ネット小説なんだから文章の素人が書いているのは当たり前だ。知らないことを責める人間が馬鹿だということを留意すべきだ。

　他に同じような文章があったらどうしよう……パクリとか言われないかな？

　言われない。

　残念なことにこの「小説家になろう」ではテンプレと呼ばれる似たような文章が跋扈しているからその心配はない。

　世界には同じ顔の人間が3人いるように、世の中に似たような文章は300くらいあると思っていい。その中で如何に個性を出すかが大きな課題だ。

　いざ、投稿してみると投稿前に不安だったことはほとんど気にならなくなる。

　酷評に怯える前に評価されないことに気づいた途端、数えきれない程、投稿ボタンを押している。

　では、よい執筆ライフを！

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　遅れましたが、ほとんどタイトル詐欺です。