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トマトクエスト  作者: のこりごころ
第2章
13/14

役所で新魔法ノコ!

「えっ?彼はもう先に行ったノコ!?」

 私とノコッチとノコスケは役場に来ていた。悪さをするツチノコを退治する依頼の受注手続きと、先に依頼を受けていた野菜と合流し、共にツチノコ達を倒すことを提案するためにだ。だけど、

「はいベツ。今朝早くにツチノコ退治に行ってくるとの連絡を受けましたベツ。」

「一歩遅かったノコ…。」

 ノコッチがガクリとうなだれる。

「もうこうなったらどちらが先にツチノコ達を退治するか競争ノコ~。」

 ノコスケがぴょんぴょん跳ねながらそんなことを言ってくる。

「そんな危険なことを赤茄子様1人にさせられないノコ!先に行った彼が協力してくれるだろうと思ったから僕はこの話を持ってきたんだノコ!」

「ノコ~。赤茄子様なら一人でも大丈夫と思うノコ~!ノコが保証するノコ!」

 ねぇノコスケ。貴方はいったいどこから私に対しての自信が出てくるの!?

「どうするベツ?受けるベツ?」

 受付のキャベツがせかしてくる。

「赤茄子様どうするノコ?僕は一人でやるならやめといた方がいいと思うノコ。」

 ノコッチが心配して聞いてくる。

 う~んどうしよう。確かに協力者がいないなら、ツチノコのことも分からないし不安だ。赤茄子魔法もまだ慣れていないし。でも、

「ありがとうノコッチ。でも私は受けるわ。村長さんと約束したしね。」

 ノコッチに笑いかけながら私は言った。

「ノコ…。赤茄子様がやるって言うなら応援するノコ。」

「流石赤茄子様ノコ~。先に行った野菜も、悪さをするツチノコ達もぶっ飛ばすノコ~!」

「先に行った野菜はぶっ飛ばしちゃダメノコよ!?」

「冗談ノコよ~。」

 ノコッチとノコスケが言い合う。

「ではこちらの契約事項をしっかり読んで、こちらに署名をお願いするベツ。」

「あっわかりました。……読めない。」

 そういえばこちらの世界の文字を読めないのだった!

「では代読した方がいいベツ?」

 キャベツが聞いてくる。代読してくれるのね。お願いしようかな。

「赤茄子様~、赤茄子魔法で読めるようになったりしないノコ~?」

 ノコスケがそんなことを言ってくる。

「ん~わからないわ。私そもそも赤茄子魔法はどんなのがあるのか知らないのよ。」

「ノコ?でも昨日は使っていたノコ~!」

「あれは偶々っていうか、トマトを食べたら頭に魔法が思い浮かんだのよ。」

「そうだったんノコね。」

「なら、またトマトを食べればいいノコ~!」

 いやいやノコスケよ。確かにそうだけど、そう都合よく目当ての魔法が思い浮かぶか分からないし、そもそもそんな文字を読めるようになる魔法があるかどうか…。

「ノコスケ、そう都合よくいくノコ?」

 あっノコッチが言ってくれた。

「あの、私が代読した方が早くないですかベツ。」

 受付キャベツがもっともなことを言う。

「大丈夫ノコ~やってみるノコ~!」

 ノコスケがキャベツのセリフを無視して言う。だからノコスケよ、どこからそんな自信が沸くのよ。

「はぁ、やるだけやってみるわ。」

 ノコスケに押し負けてやってみることにした私。まぁこの世界の文字を読めるようになる魔法があれば確かに便利だしね。

「はむっ。」

 トマト袋からミニトマトを取り出し、ヘタをとって口の中に放り投げた。袋に入れたトマトは時間劣化しないため、新鮮なトマトの風味が口の中に広がる。…何かの魔法が頭に思い浮かんだ。

「トマスマ」

 頭に思い浮かんだ魔法を唱える。

「……。」

「何も起きないノコ。」

 ノコッチがポツリと言う。彼の言う通り何も起きない。光も出現しないし、魔法陣もでない。

「きっと自分にかける魔法だから何も起きないノコ~。試しにもう一度紙を読んでみるノコ~。」

 とノコスケが言うので契約用紙を見る。

「あ…読めるようになっている。」

 書いている文字が何のつまりもなくすらすらと読める!

「ノコの言った通りノコ~。」

 ノコスケがまた跳ねて大喜びする。

「ありがとうね。ノコスケ。」

「どういたしましてノコ~。」

 その場でくるくる回りだすノコスケ。

「ノコスケお手柄ノコ。」

 ノコッチもノコスケを褒める。

「ノッコノコ~~。」

 更に上機嫌になるノコスケ。

 それにしても、まさか本当に翻訳?の魔法が手に入るとは思わなかったわ。赤茄子魔法には他にどんな魔法があるのだろうか…。ゲームとかにあるような回復魔法とかがあるのかな…。

 私は腕を組み考え出した。

「まだまだ回るノコ~!」

「ノコスケ!回りすぎノコ!」

 ノコスケが暴走し始めたのを止めようとするノコッチ。

「あの、読めるようになったのなら早く契約書にサインして欲しいベツ…。」

 そして、受付キャベツの呆れた声が響いた。


トマスマ 言語が理解できるようになる。

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