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トマトクエスト  作者: のこりごころ
第2章
10/14

大事なあれをもっていないノコ?

昨日投降し忘れた!

ってことで2話連続です。

「ここがノコがおすすめのお店ノコ~!ノコが小さな頃からやっているお店でとっても美味しいノコ~!」

 私とノコスケ(とその他大勢)はノコスケのお気に入りのお店に来ていた。お店の外装は木造で結構年季が入って汚れている。でもそういうところの方がよく美味しいと言うから、少し期待する。

「ノコ~女将さん久しぶりノコ~。」

「レン?ああノコスケさんかい久しぶりレンねぇ。」

 先にお店にノコスケが入り挨拶をする。結構顔なじみみたいだ。

「ごめんください。」

 私も挨拶をしながら入店した。入口は人間でも通れる大きさであった。野菜たちはそんなに大きくないのに何でだろうと思ったが、タケノコ将軍は私より大きかったことを思い出した。普通のタケノコ達の3倍はでかかった気がする。

「いらっしゃいレン。レン?人間さんかい?」

「そうノコ~!」

「そうレンねぇ。初めまして人間さん私はここの店主のレンノと言います。」

 お店に入ると白くて丸長い野菜が出迎えてくれた。多分レンコンかな。

「初めまして。私は赤茄子(あかなす)と言います。」

「レン!赤茄子(トマト)とは言い名前レンねぇ。」

「…ありがとうございます。」

 名前はやっぱりトマトと聞こえるみたいだった。

「女将さん、赤茄子様は伝説の赤茄子魔導師様ノコ。」

「伝説の赤茄子魔導師様レン!?すごいレンねぇ!」

「というわけでノコ。何か美味しいもの作って欲しいノコ。」

「わかったレン。」

 女将さんは私が伝説の赤茄子魔導師だということを知ってもさっきの連中ほど驚きはしなかった。人生の年季が違うのだろう。

 私とノコスケはテーブル席に座り料理が来るのを待つ。

 私たちに付いてきたタケノコらと野菜たちも思い思いに席に座る。流石に全員は入らないので何人かは近くのお店にばらけた。

 しばらく話していると女将さんが飲み物を持ってきてくれた。

「お水をどうぞレン。」

「「ありがとうございます。(ノコ)」」

「あっそういえばノコスケさん。美味しいお酒が入ったんだけど、赤茄子さんと一緒に飲むかい?」

 お酒もあるのね。いかにも定食屋って感じだけど。

「今はまだ勤務中だから遠慮しておくノコ。また今度頂くノコ~。」

 この子ってゆるい感じがするけど意外としっかりしているのね。

「あっ赤茄子様はノコを気にせず頂いても大丈夫ノコよ~。」

「いえ、私もこれから予定が多いから遠慮しておくわ。ごめんなさいまた今度来た時に頂きますね。」

「気にしなくていいレン。二人とも頑張ってレン!」

 笑顔でそういってくれるレンレさん。

「じゃあ他の席にもお水届けないといけないから失礼するレン。」

 そういって去ろうとするレンレ。さっきから見ていたがこのお店には店員が女将さんしかいないようであった。

「あの!」

「レン?」

「私手伝います。お一人で大変そうだし、お水配りぐらいなら手伝えると思います。」

 これでもカフェの店員だ。配膳ぐらいならできる。それに、勝手についてきたとはいえこの大軍を連れてきたのは私だ。

「ノコも手伝うノコ~。」

 ノコスケも同調してくれる。

「ありがとうレン~。でもこれくらいならへっちゃらレン!いつも昼時はこんな感じレン。二人とも優しいレンね。」

 そういって彼女は他の客にお水を届けに行った。この客を一人でさばくとはすごい!

「ここは昼間は女将さんだけだけど、夜は大将もいるノコ~。」

「あっそうなのね。」

 ここのお店は昼は定食屋で夜は居酒屋になるらしい。

 しばらくして女将さんが料理を運んできた。

「おまたせレン。赤茄子さんのお口に会うといいレン。」

 出てきたのは本日の日替わり定食で、ご飯とお味噌汁とお漬物とレンコンの炒め物であった。

「おっ今日は当たりノコ~!」

「当たりって…失礼よ。」

「ごめんノコ~。でもそう言いたくなっちゃうほど美味しいノコよ。」

「そうなの?いただきます。」

「いただきますノコ!」

 さっそくレンコンの炒め物をパクリと頂く。レンコン特有の噛み応えがありとてもいい。味付けは前の世界では食べたことのない味であるが、ご飯が進んで美味しい。そのほかのお味噌汁や漬物もおいしく、あっという間に食べ終えてしまった。

「ふぅ。満腹ノコ~。」

「とても美味しかったわ。」

 ノコスケはツルの手ならではの独特な箸の持ち方で食べていた。

「「ごちそうさまでした(ノコ)。」」

 2人で仲良くそう言い少しゆっくりした後、出る準備をする。

「女将さんお勘定ノコ~。」

「レ~ン!」

「!!」

 ノコスケの言葉を聞きはっとする私。そういえば私はお金を持っていないのだ。トマトの王様からは無限にトマトが入る袋を貰ったくらいでお金なんて貰っていない。

「ノコスケ、あって間もないのにこんなこと言うのはあれなんだけど。お金貸してくれないかな。私お金持っていなくて。」

 トマト王に怒りを沸かせつつ、今は怒ってもしょうがないのでノコスケにお金を貸してくれないか頼んでみる。

「今回はお礼も兼ねているノコ。ここはノコが払うから気にしないでいいノコ~。」

「!ありがとうノコスケ。」

「こちらこそノコ~!でも、お金持っていないのは大変ノコね。」

「そうよね…。」

「後でどうにかならないかノコッチと一緒に相談するノコ~!」

「分かったわ!」

 解決策が見つかるといいが。

「おまたせレン。2人で1,400トコレン。」

「はいノコ!」

「ぴったりレンね~。…はい領収書レン。」

「ありがとうノコ~。」

「ごちそうさまでした。」

「また来てレン~。」

 お店を後にする私たち。

「トコってお金の名前?」

「そうノコ!正確には『トマトタケノコ』っていうノコ。」

「長っ!言いづらくない?」

「と皆思っているから、略して『トコ』っていっているノコ~。」

「そうなのね…。」

「それではノコはノコッチのお手伝いをしてくるノコ。夜になったら村長の家に来て欲しいノコ~。」

「うんわかったわ。」

「じゃあ行ってくるノコ~。」

 手を振りながらノコスケは去っていった。

 さて、私も次のタケノコとのデートにでも行くとしますか。

 あっでも先にお金が無いこと言わないとな…。

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