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22、魔道具店の準備2

 「こちらです。タカシさんが魔道具の修理も考えていられるようなので他の壊れた魔道具も持ってきました。」

 「ありがとうございます。」

 「これは差し上げますからお部屋でご覧ください。」

 「よろしいのでしょうか?王都に運んで修理するのでは?」

 「運搬も大変ですし、修理代金も高いのでこれらは廃棄の予定です。ご遠慮なくお持ちください。」

 「では、遠慮なく。」

 「そしてこちらがこの町で扱っているのは魔道具の一覧表と値段です。参考にしてください。」

 「こんな情報をいただいてよろしいのですか。」

 「本当は競争があるべきでしょうがこの町では値段を統一しております。この事は領主様も了承されていますのでこれからタカシさんが魔道具を販売される場合は値段をご相談ください。タカシさんが魔道具を作られればこの町での魔道具の価格も安く出来そうですので期待しています。」

 「わかりました。」


 もらった魔道具や値段表は部屋でじっくり見ることにした。

鑑定や修復スキルで修理できるのだろうか?

ブラックボックスや魔方陣はどうにかなるのだろうか?

懸念は沢山ある。


 今回もらった魔道具には長剣と短剣とナイフと肘当てと胸当てとローブがあった。

これらは商会では扱っていないものだという。

武器店や防具店やハンターギルドで扱っているという。

照明の魔道具は天井吊り用と壁設置用、それから卓上用があった。

どれも魔石がセットされており高価な物のようだ。

天井吊り用からは線が延びていてスイッチと魔力供給部がついていた。

それはそうだ。毎回脚立で魔力を供給してたら大変だよね。

収納袋が二種類、コンロの魔道具と温水の魔道具と製氷の魔道具と魔道具の冷蔵庫をひとつずつ頂いた。


 さて、鑑定や修理はできるのだろうか?

結果から言えば鑑定も修理も出来ることがわかった。

容易にブラックボックスの中まで鑑定できたよ。

ブラックボックスの中の魔方陣や全体の構成までしっかりと鑑定が出来たのは嬉しい。

それだけで壊れた箇所もわかった。

しかしそれをどのように修理したら良いかは修復スキルに頼ることになる。

鑑定を行わなくても修復スキル自体で魔道具の故障の原因を把握できた。

さらにその魔道具でない部分の破損箇所が把握でき、その部分を魔方陣と関係なく修理できるようだ。

これを使えば様々な物品を修理できそうだ。

勿論、魔方陣のように物品を魔道具にしている部分の修理も可能だ。

ここでさらにわかったことは魔方陣以外にも魔道具化の方法がある事。

魔法文字や魔法付与によっても魔道具に出来ることがわかった。

魔法付与・・・・。

私の魔道具創造に近いもののようだ。

そして魔法文字は漢字の特殊な書体だった。

この書体は確か・・・・・篆書体だったかなぁ?

さらに修理について調べていたら改良ということ出来ることがわかった。

勿論制限はあるようで私が魔道具創造で作るものほど高機能な魔道具へ改良できないようだが魔力の消費量節約などがかのうなようだ。

壊れた魔道具を集めて改良して売るのもいいな。

これからどのような魔道具を扱って行ったらいいかよく考える必要がありそうだ。



お読みいただきありがとうございます。

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