20、汎用と専用
魔道具には汎用品と専用品があるらしい。
専用品は作った本人しか使えない。
私が初めに創って装着した腕輪がそれに当たる。
あとで知ったことであるがあそこですぐに装着しなければあの腕輪は汎用品にも出来た。
一度専用品にした場合それを汎用品には出来ないらしい。
汎用品は誰でも使えるものであるが、使用者を限定することも出来る。
また魔道具のもつ機能によっては製作者もしくは製作者の代理人の許可によって使用者が限定されないと魔道具として機能しないものもある。さらに私の製作した魔道具には何故か人格判定機能がついているものが出来ていた。魔道具を悪用しようという人物は製作者の私や私が指名した代理人が使用者に指定しようとしても出来ないようになっている。また悪用しようとするとその人物は使用者から排除される機能もある。
勿論私は自分の製作した魔道具の使用者を変更することも出来る。但し一回使用者を限定した魔道具は誰でも使える状態には戻せない。だからえらく責任重大だな。しかしこれって宇宙の管理者である神様に私が信頼されているのかされていないのかわからないよね。ミスが起きないようにするためのチェック機能というかセーフティネットが働いていると思うことにしている。宇宙の・・もう神様でいいや。神様は過保護なのか慎重なのか神経質なのかわからないけど難しい性格なのかな?
生活に便利な魔道具や下級の武器は誰でも使える汎用魔道具として製作できた。
中級程度の武器や防具は使用者限定でなら製作できた。
上級以上は私専用のものしか創れなかった。
神様が悪用防止のためにその様にしてくれたのかな?
高度な機能を持つものは私の専用としか製作できないのはいいのか悪いのか。
悪用を防ぐために必要なことなのか?
神様の信頼に答えなくてはと改めて思う。
でも、私がそんな大事な決定権を握ってよいのだろうか?
魔道具店には汎用品を並べるのは決定事項だがどんなものを並べよう。
まずは情報収集が必要かな。
お読みいただきありがとうございます。
評価や感想をいただければ幸いです。




