義足の子
いじめがどう起きるのか、どうしていじめが起きるのか自分なりに解釈しました
高校2年、秋のことだった。
とある転校生が来た。でもその転校生は何かがおかしかった。
足の方をみると義足をしていた。どうやら事故で足を無くしてしまったらしい。その時、片足が無いことから「から傘おばけ」などと言われ虐められて転校してきたとの事だった。それを教えたことによっていじめは無くなると思いきやそんなことはなかった。
転校生は不登校となった。僕はそのいじめに参加はしていないがみていただけだった。きっとこれもいじめに入るのだろう。僕はその子を不登校から連れ戻してほしいと言われた。先生もだいぶ鬼畜なものだ、いじめを止めないで不登校になったら連れ戻してこいとは。
僕はその子の家を教えてもらい、家に行った。お母さんらしき人が出てきたが怒り気味で「帰ってくれませんか」といわれた。そりゃそうだろう、いじめたのはうちのクラスなのだから。
その時は大人しく帰った。次の日、もう一回行った。「会わせて下さい、お願いします」としつこく頼んだ結果、会わせてもらえた。その子はだいぶやせ細っていた。食事もまともにとってないのだろう。「なんの用?また戻って来いって言われるんでしょ。分かってる、戻ったらまた虐められることくらい」
確かにその通りだ。戻ったらまたいじめが起きる。今度はどんな規模か分からない。
「大丈夫だよ」
おい何言ってんだ
「もう皆謝りたいってさ」
やめろ、そんなこと誰一人言ってない
「だから戻ってきてよ」
…俺もそっち側の人間だったのか
すると転校生は「そんなことない、前の学校にもそう言われて戻ったらまた虐められた」
よかった、恨まれるのはごめんだ。
「…わかった、先生に言っとくね」
そのままその場を後にした。
翌日、転校生はやはり来なかった。先生からはあの子はもう来ないと言われた。
どうやらまた違う学校に転校したらしい。
世界には差別がある。それが無くなるのは当分ないだろう。だって人間は自分と違うものは認めないからだ。また、世界のどこかでいじめが起きている。
あなたは今虐めてる人いますか?