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祈りと呻きのなかに






その後 しばらくの記憶はなく……







誰か 私を呼ぶ声がする 目を開いた。





近くにいた 教授の足に引っかかったのであろうか



ここを去るより外に 道はない

元気を出せと 言われた。




私は足をひきずりひきずりついて行った。





機缶庫の方が 私の肩をささえてくれた。


喉が乾いて仕方がない。




しばらく歩くと井戸をみつけたので

井戸の水を飲んだ

ギアッと吐いた。



鉛糖水の様な味がした。






茶褐色のこげた裸の男女が

ふくれあがってのたうちまわっている。








壕の中に父さんが生埋された

助けてくれーと少女の声が聞こえてくる。






ドカンと爆弾がおちたのか

教会の御堂が 一瞬にして倒れた。




濛塵が 空一杯舞い上がった。







ポツポツと 小雨が降ってきた。


途中には豚が死んでいる。





裸の多数の男女が 呻吟している。





敵機の爆音が ブーンブーンと聞こえてくる。






私は又気力を失った


その後の事は よくわからない。












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