纏わる etc
私が あの日 蔵の籠の中から
系図を見つけていなければ
系図を持出し調べなければ
現代に置いて繋がる事はなかった史実がある。
この平和になったと思われる時代も
隣の国の兵器の技術、開発が進み
小型化された物が いつ発射成功してしまうか
度重なる失敗の上の成功する可能性もあり
もし成功すれば三度目の過ちが繰り返される事になる。
私は、二度目の大東亜戦争の頃
医師として附属院内にて働いていたが
あの日の一瞬の閃光により全てを失い
他の医師達の懸命なる治療にて九死に一生得たのだが
その 九死に一生を得た という言葉に突き刺ささり
私が 亡くなった以降に
インターネットと言うもので系図を辿り
何故 系図の先祖が そこに載っているのか
何故 私が九死に一生得たのか
その言葉に疑問を持ち
答えを求めに インターネットにて
当時 私が勤めていた附属院に連絡し
医師たちの惨状の記録を手にする事になるのだが
後の時代に 私を辿り あの日に何があったのか
後世に伝えようとする者が 親族に現れたのならば
この医師たちの惨状の文面を纏めた物を託して欲しいと
医師たちに 願い伝えたのは 当時の私である。