そして始まる!!
「ルールはどうする?」
アリアは余裕そうに聞いてくる。
「殺すのは無し、相手を気絶させたら勝ちでいい」
「それでいいな」
闘技場真ん中にアリアとセシルは向かえあう。
「セシル、お前この時ぐらいフードを取ったら?」
「そうだな」
そう言われてセシルはフードを取る。
「……美しい」
フードを取った瞬間会場のざわつきがピタッと止んだ
「銀髪……」
「もしかしてあの男……」
「かわいい……」
セシルは周り見渡しニヤッと笑う。
「イヤー、かわいい女がいっぱいだなー!」
さっきまでの興味無さげな感じはどこにいったのかとアリア達は拍子抜けになる。
「お、お前さっきまでの態度はどこにいったんだ!」
突っ込みをいれるアリア。
「実はフードを被ると人が変わる性格でな!」
ハッハッハっと会場に響きわたるような笑い声が聞こえる。
「でもな」
セシルは笑うのをやめて
「強いのは変わりねぇ掛かってきな!」
セシルはアリアを睨む
「やろうか」
アリアは腰にある剣を掴み構える。
「容赦はしないぞ」
「こちらは手加減するよ」
セシルは余裕そうにニヤニヤ笑う。その瞬間、
「その油断があるから男は弱いんだ」
一瞬にして、抜刀したアリアがセシルの後ろを歩いていた。