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【詩集】はるのことば

【詩】「春は」

作者: につき

「春は」




春は雨。


濡れる若草に

光る雫。


草食む獣の

静かな瞳。




春は稲光。


怠惰なものへ

警告の光。


物言わぬ星の

彼方への通信。




春は霞。


ぼうとした

昨日と今日の

そのあわい。


あなたとわたしの

唐突な出会い。




春は黄色。


狂乱の

まき散らす

花びら。


桜の根元で咲く、

名もなき花の香。




春は震え。


春光に騙される

日蔭。


陰々とした

嵐の予感。




春は痛み。


終わりの

始まり。


追悼の

美しさ。




春は終わり。


食いしばる

頬の緩み。


俯いていた、

季節の終わり。

題が作中に入っているのは、文字数制限対策です。

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