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96 出来栄えを見せてあげればいいんじゃない?
まさか、そんな手を……。
予感は的中した。
「私が行ってきます」
「え?」
「アイーナ市長のところへ」
「おい!」
スジーウォンが血相を変える。
「さっきの話を聞いただろ!」
「うん」
「何をされるか、わかったもんじゃないぞ!」
「でも」
「だめだ!」
スジーウォンが止めるが、チョットマは顔色一つ変えない。
「市長の部屋、どっちに行けばいい?」と、あっさりした声で聞く。
「チョットマ……」
レイチェルもそこまでは考えていなかったのだろう。躊躇を見せて口ごもった。
「どこって。でも……」
「出来栄えを見せてあげればいいんじゃない?」
「そんなこと……」




