表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

82/410

82 一人講義の舞台

「シンラとは、いわゆる「気」であり、意識であり、ルールであるのです」

 キャプテンの声が熱を帯びる。


 そしてまた、プリミティブエナジーと対をなすもの。

 その「気」であり、意識であり、ルールであるシンラ。

 それを動かすものがプリミティブエナジーだからです。


 キョー・マチボリーが軽く笑った。


「すんなり頭に入るものではありませんよね。それらの只中にいた私たちでさえ、このことを掴むのに数百年もかかったのですから」



 例を挙げてくれる。


 今なお光より速いスピードで膨張を続ける宇宙の果て。

 このことを思うとき、その意識は光の速さをはるかに超えて、宇宙の果てにたちどころに到達することができる。

 長官、貴女の意識であっても、三歳の子供の意識であっても。


 ところで、意識とはいったい何でしょう。

 ひとりの人間の意識は、計測することのできない微細なものです。

 だが、何らかの存在であることには違いない。


「ということなのです」



 さて、とキャプテンは一人講義の舞台を進める。


「この船は光速をはるかに超えるスピードで航行しています。神の国巡礼教団の宇宙船の最高速度の数億倍、という速度で」


 また静かに笑った。

「というと、少し嘘になります。実際は、百倍程度でしょう。しかし今、私達はプリミティブエナジーの実力を知っています」



 宇宙空間に常に吹き荒れているエネルギー。

 宇宙を爆発的に膨張させ続けているエネルギー。

 しかしそれは、海に漂う水の分子のようなもの。


 水という物質を構成する原子、その核、その核を形作っている粒子や電子、それらが内に持つ膨大なエネルギー。

 それは「水」という形では表に現れてはきません。

 水という形を保つことで、その中に封じ込められているわけです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ